PASMOは無料で再発行できる?紛失後の最善策を教えます!
1.記名式(定期券)に限ります!
2.すぐに届出を出してください。
3.PASMO再発行の手続き方法
4.何故かチャージ額が減っていた?
5.前のPASMOが見つかった場合は?
6.デポジット料を返却してもらえます!
7.紛失、再発行を忘れてしまった時は?
8.まとめ
PASMOカードを紛失してしまった時、再発行してもらうことはできるのでしょうか?
1.記名式(定期券)に限ります!
PASMOには誰でもすぐに購入できる無記名式と、購入時に名前、性別、生年月日が必要な記名式の2種類があります。
無記名式の方はPASMOを扱っている各鉄道やバス会社の販売窓口、または鉄道の駅にある券売機ですぐに購入することができます。
定期券として利用する記名式では、販売窓口から購入する場合には指定の用紙に記入が必要です。定期券の販売に対応している一部の券売機を利用する場合も、名前などの個人情報を入力しないと購入することはできません。
PASMOカードの基本的な機能はどちらも一緒ですが、紛失してしまった時に再発行できるのは「記名式」として利用していた場合だけとなっています。
無記名式はその名前の通り、誰が使っても構わないという性質上、紛失した時に誰のものだか分からないので再発行には対応していません。
PASMOは鉄道だけでなく、バスの定期券としても利用することができます。
この場合には鉄道での同様の利用時とは異なり、無記名でも定期券として利用することができますが、そのようなPASMOカードの再発行は行うことができません。再発行に対応しているのは記名式で購入した場合のみです。
また、定期券としての期限が切れていた場合でも、記名式として購入していれば再発行が可能です。
一度記名式で購入したPASMOは、定期券として利用できなくなっても記名式のPASMOであることには変わりはありませんので安心できます。
2.すぐに届出を出してください。
記名式のPASMOカードの紛失に気付いた時には、その時点で一刻も早くPASMOを取り扱っている各鉄道やバス会社の担当窓口まで届出を出してください。
その時には再発行申請書に記入をして提出しますが、これはPASMOの持ち主だけが行うことが可能で、その本人の公的な身分証明書の提出が必要になります。
この届出だけはJR東日本のSuica担当の窓口でも可能です。
この身分証明書として利用できる書類は決められており、運転免許証、パスポート、各種の健康保険証、障害者手帳、マイナンバー個人カード、運転履歴証明書のいずれかを用意してください。
写真付きの場合に限り、学生証(学割購入の場合に限ります)、住基ネットカードでも構いません。また、場合によっては民間企業の社員証でも代用できることがあるので、それしか用意できない場合には相談してみてください。
この再発行申請書の提出が済むと、PASMOの再発行整理券というものを発行してもらえます。これを元に以前の記名式のPASMOカードの再発行を行うことができます。
3.PASMO再発行の手続き方法
再発行は再発行整理券を受け取った日から14日以内に行ってください。こちらはJR東日本の窓口では行うことができないので、PASMOの担当窓口のみとなっています。
その際に必要になるのはこの整理券だけです。これをPASMOの紛失の届出をした時と同様に、PASMOの取扱いのある各鉄道やバス会社の担当窓口まで持って行ってください。
再発行の費用として、新たなPASMOのデポジット料が500円、更に再発行手数料が510円掛かるので、合計1,010円をその窓口で支払ってください。それと引き換えにその場で新しいPASMOカードを手渡ししてもらえます。
そのカードはすぐに使い始めることができるのはもちろん、定期券として以前のままの区間、期限、更にチャージ額までそのままです。
4.何故かチャージ額が減っていた?
再発行を受けたPASMOカードのチャージ額が紛失した時より減っていたというケースが稀にありますが、これは、再発行を行うまでの間に誰かにそれを使われてしまった場合です。
PASMOはカード1枚だけで利用できる乗車券なので、記名式とは言っても、そのカードさえ持っていれば本人以外でも使うことができてしまいます。
似たような例ではクレジットカードを紛失してしまった時に、すぐにそのカードの利用停止をカード会社までお願いしたとしても、後から明らかに自分が使ったのではない明細が載っているようなこと(利用停止の間までに誰かに使われてしまった)がありますが、それと似たケースだと考えてください。
再発行されたPASMOカードには、紛失の届出をして、再発行整理券が発行された時点のデータが移行されています。
つまり、紛失してからここまでの間に誰かにチャージ分を使われてしまっていると、その分が引かれて状態で新しいカードにデータが移行されているという訳です。
クレジットカードの例を挙げましたが、あちらのカードでは利用停止手続きをすると、そこから過去に遡って2週間(カードによって多少前後します)以内に明らかに本人以外が使ったと分かる利用分に関しては、免責されるという規約があります。
しかし、PASMOには残念ながらそのような規約はない為、紛失から再発行整理券が発行されるまでに誰かに使われてしまったチャージ分は残念ながら戻ってきません。
5.前のPASMOが見つかった場合は?
明らかにどこかで落としてしまったような場合を除くと、後から紛失したはずのPASMOがひょっこりと出てくるということもあるでしょう。
この場合にはそのPASMOは既に無効になっているので、一切使うことはできません。
PASMOの各データはカード自体にも記録されていますが、同様のデータがPASMOを発行・管理するパスモ株式会社にも常に残る仕組みになっています。
そして、PASMOはカード1枚1枚に固有番号が振り当てられている為、再発行整理券を発行した時に以前のカード(固有番号で判断します)は無効だという処理が行われます。
よって、その時点から以前のカードは一切使うことはできなくなってしまい、後から出てきた時にはPASMOを取り扱っている各鉄道やバス会社まで返却するしかありません。
6.デポジット料を返却してもらえます!
PASMOには1枚1枚にデポジット料が設定されています。これは、カード自体の保証金で、PASMOが不要になった場合にそのカードを返却すると返してもらうことができます。要は預かり金という形です。
無くしたはずのPASMOが後から出てきた時にはそれを返却すると、デポジット料の500円の返却を受けることができます。
本来はチャージ分まで全て返却してもらうことができますが(※クレジットカードを使ってチャージをした分は別です)、再発行をしたカードの方にその情報ごとが移っているので、その分の返却はありません。
返却をしないで持っていても一行に構いませんが、定期券としてはおろか、無記名式の乗車券としても一切使うことができないようにされてしまっているので、素直に返してしまうことをおすすめします。そのまま持っていても何の得にもなりません。
7.また紛失してしまった時、再発行を忘れてしまった時は?
再発行を受けたPASMOを再度紛失してしまった時には、一度目の紛失時と同様の手続きをとってください。この再発行回数に特に制限はありません。
ただし、その度に新しいカードのデポジット料の500円と再発行手数料の510円が掛かってしまいます。余計な出費をしない為にも何度も紛失しないように注意してください。
また、再発行整理券を発行してもらってから14日以内に再発行を行わなかった場合には、その再発行整理券は無効になってしまうので、もう一度再発行整理券の発行手続きから行わないといけません。
この場合、最初に再発行整理券を発行した時点の情報は記録されているので、新たに再発行整理券を発行してもらい、それを元に新しいPASMOを発行を行った時でも最初の再発行整理券を発行した時点のデータが移行されることになります。
8.まとめ
PASMOの再発行は記名式で定期券として利用していた場合に限り、所定の手続きを踏むことで行うことができます。無記名で購入したカードの再発行は一切行えません。
そして、再発行の際には新たなカードのデポジット料の500円と再発行手数料として510円が掛かるということを覚えておいてください。