学生の通学に便利!PiTaPaの学割制度を詳しくご紹介します!
1.PiTaPaに学割はあるの?
2.PiTaPaの利用回数割引運賃とは?
3.PiTaPaの区間指定割引運賃とは?
4.区間指定割引運賃の登録方法
5.利用回数割引と区間指定割引はどちらがお得?
6.PiTaPaの安心サービスとは?
7.まとめ
PiTaPaは、主に阪急電鉄などで使用できる交通系ICカードです。
今までのICカードにはなかった珍しいサービスや、良心的な割引サービスが話題となっています。
満18歳を過ぎていれば誰でも作ることができ、小学生以上であれば本会員の家族カードを作ることで、学生でも利用することができます。
1.PiTaPaに学割はあるの?
「学割」という言葉が世の中に溢れています!
携帯電話の学割もあれば、映画やショッピング、飲食店などでも学割を設けているお店が増えてきました。
交通業界では小学生まで適用できる子供料金というのが設定されていますが、学生を対象にした学生料金というのは個別には設定はされていないものです。
しかし定期券などのサービスを利用すれば、定められた区間で乗り降りすることで、学生割引とほぼ同様のサービスを受けることができます。
PiTaPaの場合も学生の通学に向けたお得なサービスが用意されています。
PiTaPaの学割には、主に二つの方法があるのでそれぞれの内容をご紹介します!
2.PiTaPaの利用回数割引運賃とは?
まず一つ目が、利用回数に応じて割引率がアップするPiTaPaのサービスです。
1ヶ月間に同一社線の同一運賃区間を11回以上利用した場合、11回目から自動的に割引運賃が適用されるサービスです。
1ヶ月間の区切りは毎月1日から末日です。翌日へ繰り越すことはできません。
また利用区間が異なる場合でも、同一運賃区間であれば利用回数として合算してくれるという良心的なものでもあります。10回目までの利用分は割引対象外になります。
具体的な割引率は以下の通りです
1~0回目『割引なし』
11~30回目『10%割引』
31回目以降『15%割引』
具体例に当てはめて見てみましょう。
例)普通運賃270円区間を32回利用した場合は?
10回目まで(270×10回=2700)
11~30回目(270×0.9×20回=4860)
31~32回目(270×0.85×2回=459)
一か月間の請求トータル額は8019円となり、単純に270円を32回利用したよりも621円お得になります。
3.PiTaPaの区間指定割引運賃とは?
もう一つの方法は、あらかじめ区間を指定して申請する割引方法です。
事前によく利用する区間を登録して、区間指定割引(つまり定期券運賃と同額)の運賃が請求されます。通学用の特別運賃も設定されています。
この区間指定割引運賃には嬉しいことが二つあります。
まず一つ目は区間内であれば、どこの駅で乗り降りをしても大丈夫ということです。例えば途中の駅で寄り道をしたい学生にとっては、とっても好都合のサービスです。
もう一つは区間指定割引運賃を登録したPiTaPaを使うと、もしも区間指定割引運賃よりも利用回数割引運賃摘要の総額の方が安くなれば、安い方の運賃を自動的に適用してくれるということです。
ここまで良心的な利用者のためになったICカードが、これまであったでしょうか?全国的にも珍しい試みだと思います。
なお区間指定割引運賃は、利用回数割引運賃と違い自動的には適用されません。事前に申し込みが必要です。
学生向けの通学用割引を登録する場合は、通学証明が必要になるので、実際に主要駅に出向いてカウンターで受付をする必要があります。
また同一社線の区間指定登録と IC 定期券を併用することはできません。万が一併用してしまった場合、定期運賃に加えて区間指定割引運賃が請求されてしまいます。
4.区間指定割引運賃の登録方法
区間指定割引運賃の登録は、各社局ごとに一区間のみ登録が可能です。
登録受付期間は、毎月1~15日であれば当月及び翌月開始分の登録が可能です。16日以降の場合は、翌月開始分のみ登録が可能です。
登録を取り消ししたい場合は、1~15日は当月分の取消しが、16日以降は通用終了月が当月末となり、翌月からの取り消しが適用されます。
登録ができる会員は、本会員・家族会員いずれもOKで、本会員に限り家族会員全員文の登録や取り消しを行うことができます。
登録場所は各駅の案内カウンターで行うことができ、一般会員の場合は「PiTaPa倶楽部」という会員専用インターネットサービス上でも登録・変更・取り消しを行うことができます。
学生割引の場合は通学証明書の提出が必要なので、対面での受付のみとなります。
有効期限は、一般会員の場合は無期限で、学生の場合は該当年度末日までとなっています。
どちらも事前にPiTaPaカードを持っていることが条件になっています。また学生割引の場合は、新年度ごとに登録が必要です。
5.利用回数割引と区間指定割引はどちらがお得?
ここでもう一度、利用回数割引と区間指定割引どちらがお得なのか?というおさらいをしていきましょう。
例えば、毎日通うところが一定の場所ではない人にとっては、区間指定割引は現実的ではないかもしれません。社会人であれば職場が毎日変わる人もいますし、学生であってもキャンパスが複数分かれていて、毎日降りる駅が違う人もいるでしょう。
また毎日学校に通う必要はなく、週の半分以上アルバイトに費やしている場合も、区間指定割引はあまり必要ないかもしれません。
利用回数割引であれば、自分で計算することなく自動的に割引を適用してくれるので、気が付かないうちにお得になっています。
毎回券売機で行く先々の切符を買うより、従来の磁気型定期券を持つより、PiTaPaカードを持つほうが断然お得です。
一方で、月の20日以上は同じ場所に通勤及び通学をする人にとっては、区間指定割引に登録しておくととても便利です。
指定区間内であれば途中下車も可能ですし、なんといっても区間指定割引を適用しながら、もしも利用回数割引の方がお得だとカードが判断した場合、そちらの方の割引率を適用してくれるからです。
自分にとってどちらがお得になるかシミュレーションしづらい場合は、とりあえず区間指定割引を適用にしておくという方法が賢い使い方かもしれません。
学生は更新月ごとに窓口に出向かなくてはいけない煩わしさはあるかもしれませんが、少しでもお金を浮かせて交通機関を利用するために、労力を惜しまないようにしましょう。
6.PiTaPaの安心サービスとは?
PiTaPaは学生にとってお得な割引がありますが、それ以外にも安心安全のサービスがあります。
それは万が一紛失や盗難に遭ってしまった時です。
なくしたことに気がついた時点ですぐにコールセンターに連絡をすれば、悪用を防ぐため直ちにカードの利用をストップしてくれます。必要であれば再発行手続きを行いましょう。
一度なくしたカードの利用停止手続きを行うと、万が一見つかった時にそのカードを再利用することはできません。
再発行手数料は別途かかりますが、連絡をした時点からのチャージ残高が保証されるので安心してください。チャージ残高は指定の金融口座に返金されます。
7.まとめ
学生割引サービスは、中高生に限らず、大学生や大学院生の証明証書があれば適用することができます。専門学校生や定時制学校に通う生徒ももちろん大丈夫です。
この機会に他の交通機関と比較してみたり、各種割引サービスとシュミレーションを行ってみてはいかがでしょうか?
総合的に見ても、関西エリアの交通機関を使う人には PiTaPa カードはとてもおすすめです。今こそ、学生の特典を大いに活用しちゃいましょう!