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PASMOのデポジット制?手数料の仕組みを教えます!




PASMOのデポジット制?手数料の仕組みを教えます!

1.自動券売機で購入できる
2.デポジット金額が加算されて販売
3.PASMOのデポジット料は戻ってこない?
4.オートチャージ機能を利用している場合
5.有効期限を過ぎてしまった場合は?
6.まとめ

PASMOはご存知のように、電車やバスで利用できるプリペイド式の乗車券です。

そして、このカードには必ずデポジット料が含まれています。

PASMOのデポジット制って一体どういうことなのでしょうか?

1.自動券売機で購入できる

PASMOの購入はこのカードの利用に対応している各鉄道業者やバス業者の取扱い窓口、または鉄道の自動券売機で行うことができます。

窓口から購入する場合はそれぞれ扱っている金額が決まっている場合もありますが、自動券売機を利用すれば1,000円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円の中から好きな金額での購入が可能です。(※以下、自動券売機は全て鉄道会社のものを指します。)

無記名式と記名式があります!

PASMOカードには2種類あり、1つは無記名式で、もう1つは記名式です。前者は誰でも利用が可能なタイプで、後者は購入者のみ利用することができます。

後者は定期券を兼ねたタイプとして利用する場合に選択します。無記名式のようにチャージを繰り返して利用できる他に、決められた期限と区間の定期券も兼ねるということになり、もちろんその範囲での乗降時にチャージ分が減ることはありません。

自動券売機でも購入できます!

無記名式のPASMOは自動券売機から普通に購入できますが、記名式で定期券を兼ねるタイプでも一般の定期券であれば自動券売機を利用して購入することができます。

ただし、割引が適用になる幼児定期券や学割定期券の場合は購入時に証明書の提出が必要になるので窓口でのみ取り扱っています。

継続も自動券売機で行えます!

定期券を兼ねた記名式のPASMOは、期限を延長する継続購入も自動券売機から行えます。この場合も割引が適用される定期券は自動券売機では購入できません。

また、年度をまたいでの継続購入は全てのケースで行うことができないので、必ず販売窓口を利用してください。




2.デポジット金額が加算されて販売

PASMOは非接触型(機械に入れて読み込ませる必要がない)のICカードで、そのカード媒体自体の発行料として、デポジットという名前で1枚につき一律で500円が徴収されます。

これは販売価格に含まれる形となっています。例えば額面が2,000円の無記名式のPASMOを購入すると、そのうちの500円はこのデポジット料金に充てられている為、実際に電車やバスの乗降に利用できる分はそれを差し引いた1,500円分だけです。

そもそもこのデポジット制とは?

このようなカード媒体自体の代金を利用者に負担させる仕組みのことをデポジット制と言います。

何故PASMOがそのような仕組みになっているのかと言えば、それは、非接触型で利用する為に、カードにICチップやメモリ領域(チャージ分や定期券情報を記録しているメモリ部分)を内蔵している為、1枚1枚の発行にそれなりのコストが掛かっているからです。

しかし、クレジットカードや銀行のキャッシュカードなどでも似たような高度な技術を利用しているカードは数多くあり、そのほとんどがデポジットは要求しません。それなのに、何故PASMOではそれを要求するのかと言えば、無記名式なら1人でいくらでも購入できてしまうからです。

原則的に1人1枚しか発行が行えないクレジットカードやキャッシュカードとは違い、1人で言わば無駄に何枚でも持つことができてしまうので、このデポジット制によってそれを抑制しているのです。

定期券として購入してもデポジット制です!

PASMOは記名式で定期券として購入する場合には原則的に1人1枚しか発行を行えませんが、その場合でもデポジットとして500円が定期券の料金に加算されます。

尚、このデポジットはカード自体の保証料とも表現できるものなので、継続での購入時には必要ありません。




3.PASMOのデポジット料は戻ってこない?

PASMOのデポジット料は、要はそのカード自体を所持するのに必要になる費用です。その為、カード自体が不要になってしまった時には払い戻しを受けることができます。

つまり、カード自体を買い戻してもらうということになりますが、利用期間の長さや汚してしまったなどの理由で減額されることはなく、購入時に支払った分の500円分をそのまま返してもらえます。

このように、PASMOは取り扱っている各鉄道会社やバス会社に返却すると、その場で徴収されていたデポジット分を返却してもらうことができるので、購入時に余計に500円が掛かってもその分を損してしまうということはないのです。

残高の払い戻しも行えます!

近年では鉄道はICカードの利用時には1円単位での運賃となった為、ちょうどチャージ分が0になるということは稀です。

その為、不要になったPASMOを返却する際にはいくらかでもチャージ分が残っている可能性が高いと言えますが、その分もデポジット分と合わせて返してもらうことができます。

例えば252円分の残高が残っていれば、デポジット分の500円と合わせて752円の返却が受けられるということです。PASMOではこの際の払戻し手数料などは一切掛からないので、満額の返却を受けることができます。




4.オートチャージ機能を利用している場合

PASMOにはオートチャージというとても便利な機能を設定することができます。

このオートチャージ機能を利用すると、改札機にタッチをした瞬間に残高が不足していた時に自動的に瞬時に設定しているクレジットカードを利用してチャージが行われるので、常に残高不足を気にすることなく利用することができるようになります。

この機能を利用するには、このオートチャージに対応しているクレジットカードとそのPASMOカードを紐付けておく必要があります。よって、そのようなクレジットカードを所持していない人はこの機能は利用できません。

中にはPASMOカードと一体になっているクレジットカードも存在しますが、それについてはここでは割愛します。

オートチャージには限度額があります!

ただし、1日で最高1万円、1ヶ月では5万円までがオートチャージの限度額です。これを越えてしまうとオートチャージ機能は働かなくなってしまうので注意してください。

尚、PASMO自体のチャージの限度額は2万円となっています。現金でのチャージ分と合わせてこれを超える分をチャージしておくことはできません。

現金でのチャージと区別されます!

オートチャージでPASMOにチャージされた残高分は、現金でチャージした分とは内部で区別されています。それは、PASMOカードごと返却をして払い戻し時を受ける時の為です。

この理由は、オートチャージにはクレジットカードの設定が不可欠ですが、それによってチャージされた分まで現金で払い戻しができてしまうと、いわゆるクレジットカードのショッピング枠の現金化が行えてしまうからです。

よって、オートチャージ分がある場合に払い戻しを請求すると、その分は現金ではなく、クレジットカード会社を通じて後日の返却となります。

これには1~2ヶ月掛かることがあり、これによってオートチャージを現金化には利用できないように対応しているのです。




5.有効期限を過ぎてしまった場合は?

PASMOには有効期限があり、最後に利用した日から10年間が経過するとチャージ分は全て無効になってしまいます。

ただ、この場合でもデポジットまで無効になった訳ではないので、その状態になってしまったPASMOカードを返却すると、デポジット分の500円だけはきちんと返却を受けることができます。

デポジット分はカード自体は無くしてしまうことがない限り、絶対に無駄にはならないということです。

6.まとめ

PASMOのデポジット分の500円は、そのカード自体を無くしてしまうようなことがない限り、後から必ず返却されます。

その際にはチャージ分も一緒に現金で返してもらうことができますが、クレジットカードによってオートチャージされた分は現金では返却されません。

購入時にこのデポジット料として500円が余計に掛かってしまいますが、その分は例え有効期限が切れた場合でも決して無駄になってしまうことはないので安心してください。