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ICOCA・Smart ICOCAの返却と払い戻し方法は?〜返金時の注意点〜




ICOCA・Smart ICOCAの返却と払い戻し方法は?〜返金時の注意点〜

1.記名式と無記名式があります!
2.Smart ICOCAの場合は?
3.ICOCAが不要になった時は?
4.デポジット料は必ず返金されます!
5.ICOCAを払い戻す時の特例とは?
6.まとめ

ICOCAは事前に入金することで、繰り返し利用可能なIC乗車券です。

もちろん。ICOCAを使わなくなった時はカードを返却して清算してもらうことできます。

「ICOCA」&「Smart ICOCA」の返却・払い戻し方法。返金時の注意点をチェックしましょう!

1.ICOCAには記名式と無記名式があります!

ICOCAには誰でもすぐに購入できる無記名式と、主に定期券として利用する記名式があります。

無記名式の大人用の一般カードはJR西日本の券売機や対応窓口で販売されており、1,000円、2,000円、3,000円、5,000円、1万円の中から好きな額面を選んで購入できます。(※窓口では扱っていない額面もあります)

記名式の大人用カードはこの購入に対応している券売機やみどりの窓口から購入できますが、小児用や学割の定期券は券売機からでは購入できないので、窓口の方を利用してください。

その理由は、それぞれ年齢を確認できる証明書や学校が発行する証明書の提出が必要だからです。

小児用の一般カードも販売しています!

ICOCAには小児用の定期券ではない一般カードもあります。このカードも記名式となり、無記名式の大人用とは違い、本人のみが利用できます。

小児用のICOCAはその本人が12歳になった年の3月31日までの利用で、それを過ぎると自動的に利用できなくなります。(※購入時に申請した生年月日を元に自動算出します)

どちらでもデポジットが掛かります!

記名式、無記名式のどちらのICOCAも、購入の際には500円のデポジット料を徴収されます。定期券の場合も一緒で、これはカード自体の保証料になります。利用しなくなった(できなくなった)カードは返却すると、まずこの分を返金してもらえます。

よって、額面が3,000円のカードを購入した場合、そのうちの500円はこのデポジット料なので、チャージ残高は2,500円です。定期券として購入した場合はその料金に500円が加算されます。




2.Smart ICOCAの場合は?

ICOCAにはクレジットカードでのチャージに対応したSmart ICOCAという一般の大人用カードの特別版が存在します。

このカードは必ず記名式となり、購入には申込みが必要です。

申込み方法は「JRおでかけネット」というサイトから行う方法や、JR西日本の各駅で入手できる申込書を利用する方法。さらに、JR大阪駅の「Club J-WESTサービスコーナー」まで出向くとその場で発行が行えます。

ネットや郵送で申込みをした場合には、カードは約2週間後に郵送で届きます。

身分証明書とクレジットカードが必要です!

Smart ICOCAの申込みには身分証明書とクレジットカードが必要になります。この身分証明書には運転免許証やパスポート、マイナンバー個人カードなどの写真付きの証明書が必要になり、健康保険証は利用できないので注意してください。

クレジットカードはSmart ICOCAで利用できるスマートチャージ分の引き落とし用です。Smart ICOCAは現金だけでなく、申込み時に設定したクレジットカードを使ったチャージが可能なのが特徴です。

Smart ICOCAは2,000円での販売のみです!

Smart ICOCAは2,000円の額面のみの販売となっており、そのうちの500円はデポジット料となります。この代金は設定したクレジットカードでの引き落としになるので、発行時に現金は必要なく、Club J-WESTサービスコーナーで発行を行った場合でも同様となります。




3.ICOCAが不要になった時は?

小児用のICOCAの利用期限が切れてしまったり、他の種類のカードが不要になった場合、JR西日本の対応窓口までそのICOCAカードを返却してください。

定期券の期限が残っていた時には、まずその分の払い戻しが受けられます。ただし、1ヶ月以上期限が残っていないと払い戻しの対象とはなりません。

鉄道の定期券の払い戻しは1ヶ月単位で、特例として、購入から7日以内に限り、買い間違えを想定した特別な払い戻しを受けることができます。

チャージ残高を返金してもらえます!

ICOCAカードを返却すると、デポジット料として預けていた500円の返金が受けられます。

そして、チャージ残高がある場合には、そこから220円の手数料を差し引いた金額が返金されます。220円以下のチャージしかなかった時にはその分の返金はなく、500円のデポジット料のみとなります。

Smart ICOCAを購入した場合は?

Smart ICOCAを購入すると、ICOCAの返却の際の上記の手数料が無料になる特別払い戻し券を1枚もらえます。

この券と一緒にICOCAを返却すると220円の手数料が無料になります。これは、それまでに使っていたICOCAを手数料無料で払い戻しができるようにというサービスです。

そのまま使っていたICOCAで利用しても構いませんし、そのSmart ICOCA自体の返却時の為にとっておいてもいいでしょう。Smart ICOCAも返却時にこの券がないと、他のICOCAカードと同様に220円の手数料が掛かるからです。




4.デポジット料は必ず返金されます!

ICOCAをもし紛失してしまうと、記名式の場合のみ再発行が行えます。その際には1,010円(デポジット料500円+再発行手数料510円)を支払わなくてはいけませんが、将来的にそのカードを返却すると、500円はもちろん返金されます。

再発行を行った後に無くしたはずのICOCAが見付かった場合、既にそのカードは無効になっているので一切利用することができませんが、カードとしてのデポジット料だけは生きているので、その分はカードを対応窓口まで返却すれば返金してもらうことができます。

無記名式のカードは無くしてしまっても再発行は行えません。もし後から出てきた時にはそのまま利用できますが、ICOCAは最後に利用(電車やバスの乗降り、及び電子マネーの利用)から10年が経つとチャージ残高は全て無効になってしまうので注意してください。

尚、10年が経ってチャージ残高が無効になってしまったとしても、再びチャージをすればそのカードは利用でき、返却をすればデポジット料は返金してもらえます。このように、ICOCAのデポジット料はそのカードを所持している限り、無効になることはありません。




5.ICOCAを払い戻す時の特例とは?

ICOCAを関西地方で乗車券だけに利用している人は知らないと思いますが、実はICOCAの払い戻しの際の返金には特例があります。

それは、チャージ残高が1円単位だった時に適用されます。例えば802円のチャージ残高があると、1円単位を切り上げて810円として扱ってくれるのです。

1円単位になることがあるの?

関西地方で電車やバスの乗降りだけに利用している限り、ICOCAの残高が1円単位になることはありません。

しかし、相互利用ができる関東地方でSuicaやPASMOの代わりとして利用すると、1円単位の運賃が適用されるので、残高が1円単位になることがあるのです。また、ICOCAのチャージ残高は電子マネーとしても利用できます。その支払いで1円単位があった場合にも、1円単位の残高が残ってしまいます。

ICOCAの返却を受け付けているJR西日本では、1円単位の運賃は扱っていません。よって、払い戻し金額が1円単位になる時には10円に切り上げて返金しているのです。

上の例のように802円のチャージ残高のICOCAを返却すると、500円のデポジットに加えて810円のチャージ残高、そこから220円の手数料を引いて、1,090円が返金されるという訳です。大したことはではないかも知れませんが、覚えておいて損はありません。

6.まとめ

ICOCAはそのカードを返却すると、デポジット料の500円とチャージ残高の返却が受けられます。チャージ残高から220円の手数料をとられてしまいますが、それ以下の場合でもデポジット料の500円は最低でも返金されます。

また、その手数料が無料になる特別払い戻し券や、1円単位の残高については上に挙げてきた通りとなっています。