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奨学金返済の「リレー口座」を変更する方法|申し込み時の注意点を確認しよう!




奨学金返済の「リレー口座」を変更する方法|申し込み時の注意点を確認しよう!

1.「リレー口座」とは?
2.リレー口座も変更には時間が掛かる
3.リレー口座を変更するには?
4.リレー口座申し込みまでの流れ
5.まとめ

学生時代に奨学金を受けて無事に卒業、社会人として活躍している人も多いと思います。

奨学金を利用している場合、毎月のお給料の中から奨学金の返済を行っているはずです。

働いているうちに、給与振込口座を変更することもありますよね?

奨学金の返済に大切な「リレー口座」への変更方法についてご紹介します。

1.「リレー口座」とは?

リレー口座」とは、日本学生支援機構から受けた奨学金を返済する際に、金融機関の自分の口座から自動引落しをしてくれる口座のことです。

リレー口座というと、何だか借金の返済に困って・・。自転車操業をしている様なイメージがありますが、それは全く違います。

リレー口座は「自分が返済することで、奨学金が後輩の学生にリレーされていく」という意味から名付けられている制度です。

奨学金の返済は毎月定額で返済する必要があるので、基本的には給与口座などのメインバンクにしておいた方が安心です。

もしリレー口座がメインバンクと異なる場合、給与が振り込まれたら一度払い戻しをして、リレー口座に振込やATM入金をする必要があります。

これだけでも毎月継続して行うとなると、かなり手間になることでしょう。

仕事が忙しくて手続きをする時間がない、あるいは出張で手続きができなかったなどとなると、リレー口座が座残高不足になってしまう可能性があります。

もし返済が滞った場合には、窓口で振込用紙で手続きをしたり、翌月に2ヶ月分引き落としされることになります。

これがたまたまうっかりして、1回だけ返済が遅れた。という場合には問題ないのですが、3ヵ月以上返済が滞納した場合、信用情報機関に履歴が残るのです。

信用情報機関に事故情報が記録されると、いわゆる「ブラックリスト」に登録されることになり、クレジットカードやローンに申し込む際に、審査で不利になる可能性が高くなります。

各金融機関は信用情報機関の履歴を参照することができますので、審査の際に黙っていても必ずバレてしまうのです。

これらのことを考えて、自分のメインバンクを変更した場合、リレー口座も忘れずに変更しておくべきだと言えます。

ただし、インターネットバンクはリレー口座に指定出来ないことがほとんどです。この点にも注意しておきましょう。




2.リレー口座も変更には時間が掛かる

リレー口座をキープしておくことの重要性が理解できたところで「すぐにでも口座を変更したい」と思っても、実はそうはいきません。

最近はインターネットが普及しているので、電気・ガス・水道の振替口座の変更、クレジットカードの引落し口座の変更などは、公式サイトから簡単に行えます。

その他にも様々なサービスの登録内容の変更はインターネット上で簡単に行える様になっていますね。

そこで、奨学金の支払い口座変更も日本学生支援機構の公式サイトからすぐにできるのでは?と考える人もいるかと思いますが、実はそうではないんです。

奨学金のリレー口座を変更するには、現在でも郵送での申し込み、または銀行の窓口で手続きをしなければなりません。

銀行の窓口で手続きをする場合は、もちろん営業時間である9時~15時までの間に銀行に行く必要があります。

また、リレー口座では指定銀行が決まっています。自分のメインバンクがリレー口座に対応していない場合もあるんです。

そして注意点として、公共料金の手続きと同様に振替口座を登録した場合、最初の振替が実行されるまで1ヵ月~2ヶ月はかかります。

その間は自分で振込用紙を使用して返済しなければなりません。

リレー口座を設定・変更したいと思っても、実際に振替が始まるまでは早くて1ヵ月はかかると思っておきましょう。




3.リレー口座を変更するには?

日本学生支援機構の奨学金を返済する為の「リレー口座」を変更するためには、手続きをする前に準備が必要なものがあります。

リレー口座変更の申し込み用紙を手に入れる前に、以下の所持品を確認しておきましょう。

▼【①・奨学金番号

奨学金を受ける際には、個別に「奨学金番号」が発行されています。

「奨学金番号」は奨学生証・返還誓約書・振替案内書等に記載されているので、確認しておきましょう。

もし書類が見つからない、番号が分からないという場合には、奨学金返金相談センターに問い合わせて調べてもらうことができます。

在学生であれば、大学が窓口になりますので相談してみましょう。

▼【②・振替口座と銀行印

リレー口座として指定されているのは、下記の銀行です。

ゆうちょ銀行
都市銀行
地方銀行
第2地方銀行
信託銀行
信用金庫
労働金庫
信用組合
農業協同組合
信用漁業協同組合連合会
漁業協同組合(一部)

昔よりも少しずつ対応できる金融機関が増えていますが、若い人にとって手軽なネット銀行や外資系銀行は利用できないので、注意が必要です。

自分の口座がリレー口座に対応している場合は「銀行印」を準備しましょう。

最近では通帳にも銀行印が押印されなくなっているので、必ず間違えのないように自分の銀行印を確認しておきましょう。




▼【③・口座振替(リレー口座)加入申込書

上記の所持品が揃ったら、リレー口座を登録・変更する為の用紙を入手します。用紙には「ダウンロード版」「郵送用」「窓口用」の3つがあります。

ダウンロード版

日本学生支援機構の公式サイトからダウンロードできます。

記入要綱に返信用の封筒が掲載されていますので、ダウンロードして切り取って切手を貼ります。記入したらコピーを取って「元本(オリジナル)」を郵送しましょう。

郵送用

公式サイトから口座振替申込み書を申請しましょう。請求後2日~3日で用紙が郵送されてくるので、必要事項を記入します。

こちらも記入要綱をダウンロードすれば返信用の封筒に使えます。

窓口用

公式サイトから、口座振替申込み書を請求できます。

請求後2日~3日後に申請書が届きますので、必要事項を記入して銀行印を押します。こちらの場合、郵送するのではなく、金融機関の窓口に出します。

これらの方法で口座振込申込み書が手に入らない場合、電話やFAXでの請求も可能です。

郵便やFAXで申込書を請求する場合、「窓口用・郵送用」の希望を間違いなく明記しましょう。記載が無い場合には「窓口用」が送られてきます。

奨学金で「第一種・第二種」両方を受けている場合には、基本的に第二種の奨学生番号を記入すれば、両方の奨学金に対して変更が適用されます。

在学生で申込み書のコピーを提出する必要がある場合には、郵送ではなく窓口での手続きが必要です。




4.リレー口座申し込みまでの流れ

リレー口座を申しこむ場合、申し込みの流れと注意点を確認しておきましょう。

▼【①・口座振替申込み書に記載する

申し込み書に記入する際に、奨学金番号を記入ミスしたり、銀行印に間違いあると、手続きに時間がかかります。

翌月だけではなく、翌々月も窓口で振り込まなければならなくなりますので注意しましょう。

また、間違えた時には修正テープや修正液を使用するのではなく、二重線を引いて訂正印を押すか、新しい用紙に書き直しましょう。

銀行窓口に持ち込む場合には、奨学金番号が記載されている書類や、銀行印等を持参した方が良いでしょう。

また、その他の届出と同時にリレー口座を変更する場合には、郵送用ではなく銀行窓口で手続きが必要になります。

▼【②・口座振替加入通知が届く

口座振替を受け付けると、日本学生支援機構から「口座振替加入通知書」が郵送されます。引落し開始日が記載されていますので、それまでは振込用紙を使用して返済します。

▼【③・振替が始まる

今まで奨学金の返済を延滞している人は、延滞分や金利を含めて引落しされます。




5.まとめ

奨学金のリレー口座の変更は、手続きが面倒なのですが、返済が終わるまで振込の手間が省けると思えば一時的なものです。

また、社会人になれば近い将来クレジットカードを作る機会があります。

その時に審査に落ちて悩むよりも、今のうちに信用を積み重ねておいた方が良いと言えそうです!