残高確認.com

共済保険の割戻金と保険料は?節約術を教えます!~コープ共済の場合~




共済保険の割戻金と保険料は?節約術を教えます!~コープ共済の場合~

1.生命保険と共済保険の違いは?
2.共済保険の特徴
3.コープ共済ってどんなサービス?
4.コープ共済の手続き方法
5.コープ共済加入中に引っ越した場合
6.コープ共済の年末調整について
7.コープ共済の割戻金について
8.コープ共済の割戻金相場
9.コープ共済で節約はできるの?

死亡や障害に備えて、生命保険に加入している人は多いと思います。

日本国内には数多くの生命保険会社があって、その保険内容も多岐にわたっています。

また生命保険に良く似た保険事業も枝分かれしていて、その中には共済保険と言われる制度もあります。

この共済保険についての説明と、共済保険の中でも大手の「コープ共済」について詳しく解説します!

1.生命保険と共済保険の違いは?

よく耳にする「共済」ですが、どのような意味合いがあるのでしょうか?

共済はその漢字のイメージ通り、「相互に助け合い、力を合わせて行う事業」のことです。

生命保険会社が、会社が提供する保険(いわゆる商品)を提供するのに対し、共済保険は組合員が出し合ったお金をもとに、様々な保障を得ることができる仕組みになっています。

民間の保険会社との一番の違いは、営利目的ではないという点にあります。

それでは、もっと具体的にその違いを掘り下げて見ていきましょう。

生命保険会社の場合、監督する官庁が金融庁になります。したがって金融庁が作成した保険業法に基づいて運営が行われています。

一方で共済の場合の監督する官庁は、共済の種類によって農林水産省であったり厚生労働省であったりします。 管轄が違うため、それぞれ遵守する法令も異なるのです。

しかしこれらの違いは、あくまでも運営側においての違いです。実際保険を利用する側にとっての仕組みには大差がないのが現状です。




2.共済保険の特徴

ここで、利用する側にとっての共済保険の特徴をいくつか挙げていきます。

まず生命保険は、どの会社のどの商品にするかは利用する側が自由に選ぶことができます。複数の生命保険会社に掛け持ちで入っても問題ありません。

一方共済制度は、特定の条件を満たした人を対象にした保証制度で、住む地域や就いている職業によって加入できる条件が変わります。

組合員になれる資格がないと、共済保険も適用することができないというわけです。

共済保険は、一般的に掛け金の安さが評判になっています。これは非営利事業であるがゆえの特典です。

生命保険が年齢や性別ごとに細かく保険料の設定がされているのに対し、共済保険の場合は、年齢や性別など一定の人たちを段階的に分けた値段設定になっていることが多いです。

若い人には割高で、高齢の人にはお手頃というわかりやすい掛け金になっていることも特徴です。

さらに共済制度の場合は、毎年決算した後に余ったお金は、組合員に還元される仕組みになっています。このことを「割戻金(わりもどしきん)」と言います。

3.コープ共済ってどんなサービス?

共済保険の中でも加入者が多いコープ共済を例にして、色々お話ししていきたいと思います。

コープ共済は「日本コープ共済生活協同組合連合会」が設立した共済事業です。全国で約150の生協で取り扱っています。

加入を希望すれば 諸条件をクリアして比較的誰でも入ることができます。保障内容のプランも色々用意されています。

医療保障、死亡保障、終身保障、がん保障、家の保証などの他に、子供の保障、女性の保障、65歳以上の保障、持病がある人の保障などに特化された保険も用意されています。

インターネットやフリーダイヤルからいつでも資料請求を行うことも出来ますし、最寄りのスーパーco-opのカウンターで加入を申し込むこともできます。




4.コープ共済の手続き方法

まずはそれぞれの保障内容をしっかり吟味した上で、自分のライフスタイルに合う商品を選ぶところから始めます。

民間の生命保険会社に比べ、強引な勧誘がないことも冷静な判断をする後押しになります。トドックなどの宅配サービスを利用している人は、配達員さんに相談することも可能です。

気になるプランがあれば、加入申込書に必要事項を記入の上、個人情報を証明する公的書類を提示するとすぐに加入することができます。

なお組合員ではない人もコープ共済の資料を取り寄せることはできますが、加入するにあたっては生協の組合員となることが条件になります。

加入申し込みが終了すれば、初回分の掛金の支払いを行い保障がスタートします。

5.コープ共済加入中に引っ越した場合

民間の生命保険会社は、引っ越しが伴っても住所を変更すれば継続されるのに対し、コープ共済は居住地域の生協の組合員であることが条件のため、一度脱退手続きを行わなくてはいけません。

もし転居先で引き続きコープ共済を利用したい場合は、所定の手続きを行えば保険内容は継続してそのまま利用することができます。

少し形式張っていてまどろっこしいですが、手続き自体は住所変更をするのと同じぐらい簡単なものです。




6.コープ共済の年末調整について

一般の生命保険同様、コープ共済も年末調整や確定申告の対象になります。

「給与所得者の保険料控除申告書」や「確定申告書」を記入の上、年末に届く控除証明書を添えて勤務先や税務署に提出を行います。

なおコープ共済のホームページには、申告書の記入方法についてわかりやすく書かれていますので、参考にすると良いでしょう。

万が一届けられた控除証明書を誤って紛失してしまった場合は、再発行も可能です。フリーダイヤルやインターネットから再発行の手続きができるので、還付金を無駄にすることがないようにしましょう。

7.コープ共済の割戻金について

割戻金についての説明を具体的に行っていきます。

割戻金とはあまり聞き馴染みのない言葉ですが、生命保険会社で言うところの配当金であると思っていただければ大丈夫です。

一年通して出た余剰金を、組合員の人数で「割って戻すお金」という意味合いです。

コープ共済では、毎年3月20日に決算が行われます。組合員から集めた掛け金から、支払い済みの共済金と事業経費を差し引いた分で計算されます。

ただし加入コースによっては割戻金が発生しない年もあるので注意してください。

いくら割戻金があったかどうかは、控除証明書の中の割戻通知書という欄に記載されています。

割戻金を受け取るには特別な申請は必要ありません。毎年自動的に計算され受け取ることができます。受け取り方法についても通知書に記載がされているので確認するようにしましょう。(口座に振り込まれる方法が一般的です)

プラン内容によっては、割戻金が契約終了時まで据え置きになるものもあります。この場合共済期間中に請求することもできるのでとても良心的です。




8.コープ共済の割戻金相場

コープ共済では、一体毎年どのぐらいの割戻金があるのでしょうか?

これに関しては商品プランや掛金の違いによって大きな差が出てきます。また共済保険は民間保険に比べて掛け金が安いのが特徴なので、それに見合った割戻金ということになります。

それぞれのコースによって割戻金の割戻率は設定されています。

割戻金の年度ごとの実績や割戻率についてはホームページ等で公表されているので、そちらに実際自分が支払っている掛け金を当てはめて計算してみると分かりやすいでしょう。

一例ではありますが、月々1000円の掛け金を払っていた場合、割戻金は100円~300円ぐらいの相場になります。

9.コープ共済で節約はできるの?

節約の概念にもよりますが、例えば掛けた分だけのリターンを多く望むのであれば、コープ共済のような少額の割戻金よりは、民間の保険会社の払戻金を狙った方が良いのかもしれません。

しかしその分、民間の生命保険会社に毎月支払う保険料は高額であることが多いです。

一方コープ共済の場合、プランによっては月々に支払う額が少額で、余計なものを排除しピンポイントに絞ったプランが多く用意されているので、一生涯かけて払い続ける保険料を計算すればかなりの節約になります。

リターンも少ないけれど月々の保険料を抑えて節約をするか?それとも貯蓄性を狙って高額な生命保険に入るか?

家族構成や人生設計に合わせて選択していく目は、利用者の方に求められているのかもしれません。