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割引債と利付債はどんな債権?メリットとデメリットを覚えよう!




割引債と利付債はどんな債権?メリットとデメリットを覚えよう!

1.そもそも債権って?
2.利付債とはどういう債権?
3.割引債はどのような債権なの?
4.それぞれのメリットとデメリット
5.税金もきちんと考えないといけません
6.支払期日までに売却する時には?
7.まとめ

債権」は大きく分けると『利付債』と『割引債』の2種類があります。

『利付債』と『割引債』の違い、それぞれのメリットとデメリットを詳しくチェックしてみましょう!

1.そもそも債権って?

「債権」とは、決められた額面金額を請求できる権利のことです。100万円の債権を所持していると、その支払期日になれば100万円は必ずその時点での所有者の元に入ります。

つまり、2020年3月31日が支払期日の100万円の債権を所持していると、その2020年3月31日になればそれと引き換えに100万円を手にすることができるという訳です。

「債権」の購入は投資になります!

「債権」は原則的に購入するものです。一番有名なのは「国債」で、安定した金利が望めることに加えて元本保証が約束されていることから、高利回りの定期預金のようなものだとも考えることができます。

債権には「利付債」と「割引債」がありますが、その中でも国債は「利付債」の代表的なものです。国債にはリスクがほぼ無い為、これから説明する利付債とは多少違うものだと考えてください。

投資になる以上、債権の購入には少なからずリスクが存在します。基本的に国債を除いては原則的に元本保証は無く、そのリスクの代わりに高い金利を得られる仕組みになっています。




2.「利付債」とはどういう債権?

利付債」とは、その債権を持っていることで金利が得られる債権のことです。

例えば額面が100万円で金利が年利2%という債権を所持していると、支払期日までの間、1年ごとに年利2%に当たる2万円の金利が得られます。

「利付債」は債権の額面での購入が原則です。100万円の利付債を購入する際にはそのまま100万円が必要になり、支払期日まで定期的な金利収入が期待できます。

利益はその都度で受け取ることができます!

利付債の金利はその支払日の度に受け取れます。上の例では1年ごとに2万円が受け取れるということになり、これが利付債を所持する一番のメリットです!

また、債権は額面が決められているものなので、定期預金とは違ってこの金利分を額面には上乗せしません。

比較的安定しています!

利付債の発行元は、その額面の債権を買ってもらう(=支払期日までその分を借りる)ことでそのお金を有効に利用できます。

支払期日になれば買戻し(=返済)が可能だと分かっているからこそ、金利を支払ってでもお金を用立てたいので、次に紹介する「割引債」と比較すると安定性が高いと言うことができます。

しかし、債権の購入はあくまで投資行為に当たるので、決して預金ではないという点だけは忘れてはいけません。




3.「割引債」はどのような債権なの?

割引債」は額面金額よりも安く購入できる債券で、額面が100万円だとすると、70万円や80万円などで手に入れることができます。

もちろん支払期日になれば額面通りの金額で買戻してもらえるので、この差額がそのまま利益になります。(その際に掛かる税金についても後ほど解説します!)

「利付債」が金利を得る為の債権なのに対し、「割引債」は最初から安く購入することで差額の利益を得る債権になります。

金利は発生しません!

割引債は支払期日まで所持していても、一切金利は受け取れません。その代わりに額面より安く購入できるのです。支払期日になって初めて利益が得られるという仕組みです。

利付債より安定感に欠けるのは否めません・・

「割引債」の発行元は、わざわざ額面より安く債権を売ったということです。そこまでしてお金が必要だということなので、その存在の信用性には些か不安があると言わざるを得ないでしょう。

なお、特例でも付いていない限り、債権はその発行元が倒産してしまえば原則的にパーになってしまいます。この危険性が利付債より高いという点は絶対に覚えておきましょう。

4.それぞれのメリットとデメリット

「利付債」として、国債は特別だとしても、その他の利付債でも比較的安定している投資になると言えるでしょう。

ただし、所持することで得られる金利は定期預金より多少良いという程度で、元本保証が無いという点(繰り返しますが、国債は別です)を考えると、定期預金との比較は難しいところになります。

つまり、利付債は投資としては比較的ローリスク、ローリターンだと考えられますが、それでもあくまで投資には変わらないので油断は禁物です。

「割引債」はハイリスクです!

対して「割引債」は、最初から大きな確定利益を見込めるのが魅力です。100万円の債権を80万円で購入すれば、支払期日になれば自動的に20万円が差額として利益になります。(※税金分は別です。)

利付債の場合もきちんと計算をすれば利益分は最初から見込めますが、割引債と比較すると大した利益にはなりません。その分、安定性では割引債を上回っているということです。

債権は発行元が倒産してしまえば原則的にそれまでなので、割引債は利付債より大きな利益が見込める代わりにそのリスクが高くなっているのです。




5.税金もきちんと考えないといけません!

利付債、割引債共に、購入金額を上回った分(=購入したことで得られた利益)に対しては税金が掛かります。

各々のケースに合わせた細かい計算は省きますが、概ね利益分の20%ががその税金として徴収されると考えてください。(以下、20%で統一して計算します。)

100万円の利付債で年利2%、5年後が支払期日だとすると、この債権を支払期日まで持っていればその5年間で10万円の利益になります。これに対して20%の税金が掛かるので、純粋な利益は8万円になります。

同じように100万円の額面の割引債を80万円で購入し、支払期日が5年後だった場合、その5年で得られる利益は20万円ですが、4万円の税金を徴収されるので純粋な利益は16万円です。

割引債には金利は発生しませんが、購入金額との差額の利益分にはしっかり課税されます。

同じ金額、支払期日なら割引債の方が利益になります!

リスクが高い分、同じ金額で支払期日も一緒の債権同士なら、割引債の方が利益になると考えて構いません。

これはどのような投資でも同じですが、掛かるリスクと利益には絶妙なバランスが成立しています。債権における利付債と割引債は、このいい例だと言うことができます。




6.支払期日までに売却する時には?

債権は購入して所持するものですが、逆に所持している債権を売却することもできます。

しかし、支払期日まで持ち続けて初めて発行元に額面で買戻してもらえる「割引債」で、支払期日を待たずに売却を行ってしまうと、全く利益にはならないので注意してください。(※もちろん売却価格にも依りますが、購入金額での売却とした場合。)

「利付債」では更におすすめできません!

割引債は上記の理由からもちろんですが、利付債でも支払期日までに売却してしまうのはおすすめできません。それは、割引債以上に買い叩かれる可能性が高いからです。

割引債より比較的リスクの低い利付債の途中売却となると、何か問題がある債権だと思われてしまい、額面より低い金額でしか買い手が付かないのです。その為、この途中売却は割引債より行うべきではないと言えるでしょう。

割引債の場合は途中で手放してしまうとほとんど利益にはならないものの、買い手には困らないケースが多いです。支払期日までが当初より短くなっているので、買った方は最初から所持しているよりリスクが低く、大きな利益を期待できるからです。

7.まとめ

割引債はリスクが高い分、利付債より大きな利益を期待することができます。しかし、支払期日までに売却してしまうとほぼ利益にはなりません。

このような性質から、支払期日まで持っていても大丈夫だと思われる発行元の債権でない場合、迂闊に手を出すのは危険が多いことを確認しておきましょう!

参照元:野村證券 | 利付債(証券用語解説集)
参照元:割引債 – Wikipedia