審査が緩いクレジットカードはある?「温情発行」が期待できるカードは?
1.ランキングサイトはあまり信用できない?
2.クレジットカード会社の審査難易度の特徴
3.比較的審査が緩いクレジットカードは?
4.クレジットカードの温情発行とは?
5.クレジットカードの審査に落ちる場合
6.まとめ
クレジットカードを作りたい!
そんな時、収入が少ないと審査に落ちる場合があります。
一度に何社もの審査に申し込んで、全てに落ちてしまった場合・・。
「申込みブラック」になってしまうのでは?と不安を感じませんか?
安心して申し込めるような、審査が緩いクレジットカードはあるのでしょうか?
1.ランキングサイトはあまり信用できない?
審査が緩いクレジットカードをさがして、ネットを検索している人も多いと思いますが、口コミ情報やランキングはそれほど信用出来ないものです。
それが何故かと言えば、審査が緩いかどうかは、全て本人の「属性」次第だからです。
無職の人でも、過去の履歴に問題がなければ審査に受かるカードもあります。
逆に、年収が高い人でも、過去に延滞をしたり公共料金の支払いを遅延しているなどの履歴が信用情報機関に記録されていると、審査に落ちる可能性もあるのです。
そうなると、web検索で見つけたランキングサイトで「審査が緩い」と紹介されていても、自分が受かるかどうかというのは分かりません。
「最後の手段」と思って審査に申し込んでも、「属性」によっては審査に申し込んだ段階で落ちる様になっているカード会社もあるんです。
また、google検索で上位に表示される「クレジットカード紹介サイト」の多くは「アフィリエイトサイト」なので、サイト運営者にとって都合の良いランキング設定となっていることが多くあります。
これでは、本当に審査が緩いクレジットカードを探すことは困難です。
2.クレジットカード会社の審査難易度の特徴
一般的に審査が緩いクレジットカード会社としては、利用者の傾向から「銀行系カード」→「信販系カード」→「流通系カード」→「ネット系カード」→「消費者金融系カード」という順番で審査が緩くなっていくと言われています。
それぞれにタイプ別の審査難易度は以下の通りです。
▼【①・難易度が高いカード】
「三井住友VISAカード」「三菱UFJ VIASOカード」「みずほ銀行マイレージクラブカード」など
いわゆる「銀行系カード」に該当するクレジットカードが、一番審査を通過する難易度が高いと言われています。
▼【②・難易度がやや高いカード】
「セディナカード」「JCBカード」「ダイナースカード」「アメリカンエキスプレスカード」など
「信販系カード」も「銀行系カード」に並んで審査が厳しいとされています。「信販系カード」と「銀行系カード」は審査の厳しさから、所持しているだけで他人からの信用が得やすくなる「ステータスカード」と言えるかも知れません。
▼【③・難易度が通常のカード】
「イオンカード」「セゾンカード」「エポスカード」など
「流通系カード」はショッピングなどのサービス・特典が充実しているカードです。利用者数も多く、利用金額が少額になりがちなところから、カード会社にとってもリスクが少なく審査がそれほど厳しくないとされています。
▼【④・難易度がやや低いカード】
「楽天カード」「Yahoo!JAPANカード」など
ネットバンクやネットショッピングを主体としたインターネット企業が発行している「ネット系カード」と呼ばれるグループのカードは、後発のクレジットカードということもあり審査が甘いと言われています。
▼【⑤・難易度が低いカード】
「アコムACマスターカード」「ライフカード」など
「消費者金融系カード」が最も審査が甘いカードだと言われています。ただし、若干利率が高いカードが多いと言えます。
3.比較的審査が緩いクレジットカードは?
タイプ別に「審査通過難易度」を分けてみましたが、それぞれのカテゴリの中にも比較的審査が緩いと言われているクレジットカードがあります。
特に審査が緩いと言われている3社のクレジットカードをチェックしてみましょう。
▼【①・流通系クレジットカード「イオンカード」】
「流通系クレジットカード」は、大手スーパーやデパートが発行しているカードです。「流通系クレジットカード」の特徴は、クレジットカードを発行している店舗で買い物をした時、特典や割引、ポイントが付くクレジットカードです。
毎日の買い物に利用する若者や主婦をターゲットにしているので、属性が不利でも審査に通り易くなっています。
イオンカードの特徴は以下の通りです!
国際ブランド:VISA,JCB,MasterCard
年会費:無料
申しこみ資格:18歳以上、学生も可
ポイント還元率:0.5%
イオンカードは主婦をターゲットにしているので、審査が緩いことで知られています。イオンの店頭でカード申し込みが可能ですが、即日発行されるのは仮カードなので、国際ブランドが付いていません。
その為に、仮カードではイオングループでの買い物にしか使えません。指定した国際ブランドが付いている「本カード」は2週間位経ってから郵送されてきます。(イオン店舗のクレジットカード発行カウンターで直接受け取ることも可能です。)
▼【②・ネット系カード「楽天カード」】
ネット系のクレジットカードは、指定されたネットショッピングサイトを利用することで、ポイントがとても貯まり易くなるという特徴があります。こちらも幅広い年齢層の人をターゲットにしているので、一般的に審査が緩いとして知られています。
楽天カードの特徴は以下の通りです!
国際ブランド:VISA,JCB,MasterCard
年会費:無料
申しこみ資格:18歳以上、主婦、アルバイト・パート、学生も可
ポイント還元率:1.0%
ネットショッピングサイトを活用する機会が多い人に向いています。しかも、楽天銀行に口座を持っていて、オークションやフリマなども利用していればより有利になります!
クレジットカードの申し込み条件は幅広く、主婦や学生でも審査に通ったという口コミが多くあります。顧客満足ナンバーワンで、海外旅行の傷害保険も付いてくる優秀なカードです。
▼【③・消費者金融系カード:「アコムACマスターカード」】
消費者金融系のクレジットカードは数少ないのですが、クレジットカードの中でも最も審査が緩いと言われています。
特典やポイント制度などが無いので、誰でも取得しやすく、とにかくクレジットカードが欲しいけれども審査が不安で仕方がない人という人におすすめです。
アコムACマスターカードの特徴は以下の通りです。
国際ブランド:MasterCard
年会費:無料
申しこみ資格:20歳以上、安定した収入があること、学生可
他社の審査では、過去の利用履歴が重視されるのですが、「アコムACマスターカード」は本人の返済能力を重視します。
現在安定した収入があれば、過去に延滞などの記録が残っていても、審査に受かる可能性が高いのです。
ただし「アコムACマスターカード」の場合、クレジットカードの利用金額はすべて「リボルビング払い」になります。アコムのATMを利用して返済することが可能ですが、「アコムACマスターカード」での買い物をした場合、原則として利息が発生するということを覚えておきましょう。
4.クレジットカードの「温情発行」とは?
クレジットカードには「温情発行」というシステムがあります!
実際に「温情発行」という名前のサービスが設けられている訳ではないのですが、一般的にそう呼ばれている応急措置があるんです。
◉クレジットカードの「温情発行」とは?◉
職業が正社員ではなく、年収が低いなどの属性が不利な人に向けて、利用限度額を少なくしてクレジットカードを発行することです。
バッサリ審査に落とすのではなく、最低限の枠で発行してきちんと返済できるか見極めようという、カード会社の温情により発行されることからそう呼ばれました。
クレジットカードの審査は、年収や属性を審査して、最も適切な利用限度額を算出します。これは「割賦販売法」という法律に基づいた審査方法です。
しかし、利用限度額が30万円以下の場合、簡易審査が認められていて、カード会社は細かい利用枠の分析をしないで済むのです。
◉利用限度額は極端に低い場合も・・◉
一般的に、温情発行と呼ばれるのは利用限度額が30万円以下のクレジットカードです。ただし、人によってはさらに低い利用限度額の「5万円~10万円」に設定されることもあります。
クレジットカード会社としても、顧客を増やしたいという気持ちがあるので、せっかく申し込んでくれた人を審査落ちさせたくありません。そこで、ギリギリのラインの人には最低限度の利用枠でカードを発行しておくということになるのです。
5.クレジットカードの審査に落ちる場合
クレジットカードのターゲット層を考えれば、多少属性が不利でも申し込めるカードがあることが分かりましたね!
「温情発行カード」ならば、専業主婦や学生、無職でも可能性はあります。
しかし、それでもクレジットカードの審査にどうしても受からないという場合には、以下の理由が考えられます。
◉明らかに資金繰り目的に申し込んでいる場合◉
クレジットカード会社がその人のクレジットヒストリーを見て、「未入金」「入金」が混在している人がいます。
この様な場合、「未入金」から「入金」までの間に、資金繰りに走っていたことを表します。これが何度も続き、しかも他社のクレジットカードの限度枠いっぱいに借りているとなると、いわゆる「自転車操業」をしている可能性があるのです。
この様な人は、どんなに審査が緩いクレジットカードでも、いずれ返済に困ることが大いに考えられますので、審査に落ちる可能性が非常に高いのです。
◉虚偽申告をしている場合◉
何度かクレジットカードの審査に落ちてしまうと、より属性を良くする為に、「無職」のところを「正社員」と記載したくなりますよね。
しかし収入が全くないとなると、すぐにウソはバレてしまいます。クレジットカード会社では、虚偽の申告をしたことが判明すれば、借入していたお金は一括返済しなければならず、しかも強制的にカードを解約されてしまいます。
特に信用情報機関に記録される訳ではありませんが、そのカード会社には二度と申し込みができなくなります。
今まで金融事故を起こしたことがない人ならば、「無職」でも申込みが可能なクレジットカード会社を選びましょう。
6.まとめ
審査の緩いクレジットカードでも、その人の属性によっては必ず受かるとは限りません。
心配な人は、上記の審査が緩いクレジットカード会社に申し込む前に、コールセンターに相談をするのがおすすめです。
参照元:早わかり改正割賦販売法(METI/経済産業省)|公式サイト
参照元:信用情報とは|信用情報について|指定信用情報機関のCIC
参照元:クレジットカード : イオンカードのご案内 | 暮らしのマネーサイト