ICOCA・SMART ICOCAのデポジット!500円を返してもらう方法と条件は?
1.デポジットってどういう仕組み?
2.デポジットを返還してもらう方法は?
3.SMART ICOCAのデポジット返還方法は?
4.端数残高は電子マネーで使ってしまおう!
5.まとめ
JR西日本発行のIC乗車券「ICOCA」には、「デポジット(保証金)」という制度が採用されています。
デポジット料金はどんな種類のICOCAでも、一律「500円」です。
そうなんです。ICOCA発行時には、必ず500円を保証金として支払うことになります。
さて、この「500円」。
ICOCAを返却することで返してもらえるのですが・・。返還してもらう方法はご存知でしょうか?
ちょっと特殊なデポジットの返還方法も含めて、詳しくご紹介します!
1.「デポジット」ってどういう仕組み?
ICOCAに採用されている「デポジット」は、そのカード自体の「保証金」ということです。
ICOCAはご存知の通り、単なる磁気カードではなく、非接触型ICチップを内蔵した、メモリ機能も備えている多機能なカードです。
その為、1枚1枚の発行にはそれなりのコストが掛かっています。
「QUOカード」や「図書カード」のような磁気カードは、発行費用が1枚当たり10円前後ですが・・。
ICOCAのようなIC乗車券の場合、1枚約200円程のコストが掛かっているとされています。
カード自体に多額のコストが掛かっている「ICOCA」を次々と使い捨てされてはたまりませんよね?
そういった理由から、1枚の発行につき、保証金として500円を徴収しているのです。
▼【デポジットはあくまで預かり金です!】
ICOCAのデポジット料とは、カードを所持している間「保証金」としてJR西日本に預けておくものです。
ICOCA自体が不要になった時はカードを返却すると、保証金の500円を返還してもらうことができます。
▼【ICOCAは2枚、3枚持っても大丈夫ですが・・】
ICOCAは「無記名式」であれば、1人1枚だけ発行という決まりは特にないので、何枚でも所持することができます。
しかし、同時に利用できるのは1枚だけです。
A、B、Cという3枚のICOCAを持っている場合、Aのカードで自動改札機を使って乗車すると、降車時もAのカードで自動改札機を通過しないといけません。
そのカードに残高がなく、Bのカードなら残額があったとしても、Aのカードに運賃不足分のチャージをして清算しないといけない訳です。(いわゆる「キセル行為」防止のためにも当然だと言えますね♪)
また、当然ですが1枚に付き500円のデポジットが徴収されることも忘れてはいけません!
何枚ものICOCAを所持しても特にメリットはないので、原則的に1枚に必要な分をチャージして利用しましょう。
ちょっと裏話ですが・・。記念デザインのICOCAを集めている人って沢山いるんです!
中には1枚1万円以上で取引されるカードもチラホラ。「メルカリ」「ヤフオク」などを覗いてみるとICOCAの人気振りが伺えますよ♪
▼【「記名式ICOCA」は1人1枚までです!】
ICOCAを定期券として利用する場合には、必ず「記名式」になります。「記名式ICOCA」は1人1枚しか発行できません。
定期券にした記名式ICOCAでも、無記名ICOCAのように、定期券の区間外でもチャージをして利用することが可能です。
1枚で必要に足りるので、何枚もICOCAを発行してもらう必要はありませんね!
2.デポジットを返還してもらう方法は?
ICOCAカード1枚当たり「500円」というデポジットは、ICOCAカードを返却することで返してもらえます。
返却する方法はとても簡単です!
不要になったICOCAカードは、ICOCA取扱いがあるJR西日本の窓口に提出するだけで返却手続きはOKですからね♪
▼【返却するICOCAにチャージ残高がある場合は?】
返却するICOCAカードにチャージ残高があった場合は、デポジット料金と一緒に返金されます。
ただし、チャージ分の払い戻し手数料として「220円」が差し引かれます。
例えば820円のチャージがあるICOCAを窓口まで返却すると、それにデポジットの500円を加算した1,320円が返金対象になりますが、実際にはそこから220円の払い戻し手数料を引いた1,100円の返金になります。
▼【チャージ残高が220円未満の場合はどうなる?】
チャージ残高が220円に満たない場合にICOCAの返却を行うと、払い戻し手数料の220円を引くとデポジットの500円を割り込んでしまいます。
しかし、この場合でも必ず500円は返還されます。デポジットの分だけは必ず返してもらえるということです。(ただし、220円以下のチャージ残高がある場合は失うことになります。)
▼【ICOCAを破損してしまったら?】
ICOCAはそう簡単には壊れないカードですが・・。(なかなか頑丈なカードですからね!)
自動改札機の通過の際にバンバンと乱暴にタッチを繰り返していると、カードの中のICチップやメモリ領域が物理的に破損してしまい、使えなくなってしまうことがあります。
そのような状態になってしまったICOCAは、JR西日本のICOCAを扱っている窓口で新しいカードと無料で交換してもらうことができます。
ICOCAの返却を行う場合でも、破損した状態のICOCAのままでは返却が出来ないので、一度新しいカードに交換してもらう必要があります。
▼【手数料は特に必要ありません!】
もしICOCAを紛失してしまった時、「記名式ICOCA」に限って、破損してしまった場合のように再発行が出来ます。ただし、この時には所定の再発行手数料が発生します。
この場合はデポジット分が返還されることはなく(失くしてしまった訳ですからね・・。)新たなカードの分のデポジットを逆に徴収されます。(新しく発行するICOCAのデポジット500円+再発行手数料510円が必要です。)
ただし再確認ですが、破損したICOCAの交換には特に手数料は発生しません。デポジット料金も新しいICOCAカードに自動的に引き継がれます。
破損でICOCAを交換する場合、無記名式ICOCAでも問題なく交換可能です。
ただし注意点として、早朝に再発行の申し込みをした場合でも「ICOCAの再交付を申し出た当日に新しいICOCAを受け取ることはできません。」
再発行手続きを申し出た日は、「再発行整理券」という交換券を渡されます。
受け取った「再発行整理券」を持って翌日以降に再び窓口を訪れましょう。
翌日であれば、再発行整理券を受け取った窓口以外にの窓口でも、新しいICOCAを受け取ることが可能です。
3.SMART ICOCAのデポジット返還方法は?
ICOCAは無記名式、記名式ともに「現金」でのみチャージ可能ですが、「SMART ICOCA」の場合、クレジットカードによるチャージに対応しています。
「SMART ICOCA」はそのような性質を持っていることから、購入にはSMART ICOCA専用の申し込みが必要になります。
JR大阪駅にある、日本旅行TiSの大阪支店内の「Club J-WESTサービスコーナー」ではSMART ICOCAの即日発行を行っています。
専用用紙による郵送でSMART ICOCAを申し込む場合、手元に届くまでに約2週間はかかることになります。
▼【ICOCAを即日発行する際の注意点は?】
「Club J-WESTサービスコーナー」でSMART ICOCAを発行してもらう場合、発行されたSMART ICOCAと紐付ける(チャージ分の支払いに利用する)「クレジットカード」と「身分証明書」が必要になります。
何故なら、SMART ICOCAは必ず「記名式」になる為です。
そして、「身分証明書」は「写真付き」であることが条件となっています。(この点には特に注意してください!)
運転免許証やパスポート、マイナンバー個人カード、写真付きの住基ネットカード、障害者手帳などが利用できます。各種の健康保険証は利用できないので注意してください。
▼【SMART ICOCAの販売額面は2,000円です!】
SMART ICOCAは「2,000円」と言う金額でのみ販売されています。そのうち「500円」はデジポットなので、初期チャージ金額としては「1,500円」となっています。
また、SMART ICOCAを購入した時の「2,000円」の支払いは、SMART ICOCAカードと紐付けをしたクレジットカードに請求されることになります。
その為、購入時に現金は必要ありません。
▼【通常のICOCAとは返却方法が違います!】
SMART ICOCAが不要になった時の返却方法は次の2つです。
①・「Club J-WESTサービスコーナー」へ直接返却する。
SMART ICOCAの即日発行が行えるJR大阪駅の「Club J-WESTサービスコーナー」では、SMART ICOCAの返却も受け付けています。
返却の際に、「デポジット」と「チャージ残高」は通常のICOCAと同じルールで返金されます。
②・SMART ICOCAダイヤルまで電話を掛ける。
「SMART ICOCAダイヤル」に電話をして、SMART ICOCAを返却したいことを伝えて、返却用の書類一式を郵送してもらいます。
送られてきた書類に必要事項を記入して、不要になったSMART ICOCAと一緒に同封の専用封筒で返送してください。
SMART ICOCAダイヤルを利用して返却した場合の「デポジット」と「チャージ残高」は、書類に記載した銀行口座まで振り込まれます。
手数料などのルールは通常のICOCAと一緒です。最低でもデポジット分の500円は返金してもらうことができます。
「SMART ICOCAお問い合せダイヤル」
0570-015-015
078-382-8655
(9:00~18:00・年中無休)
「SMART ICOCA 紛失ダイヤル」
4.端数残高は電子マネーで使ってしまおう!
ICOCAのデジポット料金は、「無記名式」「記名式」「SMART ICOCA」も含めて、カードを遺失しない限り必ず返還されるようになっています。
ただし、チャージ残高に関しては、下手にそれを残したまま返却を行うと220円の払い戻し手数料をとられてしまうので、使い切った状態での返却がおすすめです。
電車やバスの乗車に足りないような端数残高が残っている場合、うまく現金と併用して電子マネーとして利用してしまいましょう♪
5.まとめ
ICOCAのデポジット料金は、JR西日本の窓口にICOCAを返却することで返還してもらうことができます。
チャージ残高に関係なく、「500円」のデポジット分だけは必ず返金してもらうことができることを覚えておきましょう。
ただし、SMART ICOCAの場合。デポジット料金の返却方法が違うので、注意してくださいね♪
参照元:ICOCA|きっぷ・ICカード|電車・駅のご案内|京阪電気鉄道株式会社
参照元:SMART ICOCAの特長 ICOCA:JRおでかけネット
参照元:カードを申し込む J-WESTカード:JRおでかけネット