ATMの残高照会って英語でも利用可能?振込はできないの?
1.ATMで可能な操作は?
2.発行されているキャッシュカードの種類
3.残高照会は無料で確認できる?
4.ATMは日本語以外でも利用できる?
5.まとめ
銀行のATMを使うことで残高照会が可能ですが、日本語ではなく、英語で残高照会することは可能なのでしょうか?
銀行のATMを利用して英語で残高照会する方法、ATMで可能な操作を詳しくご紹介します!
1.ATMで可能な操作は?
銀行ATMを使ってできる主な操作と言えば、「預入れ」と「引き出し」、「残高照会」と「振込」ですね。銀行ATMで取引操作をするためには基本的にキャッシュカードが必要になります。
◉現金での振込が可能な場合◉
預入れと引き出しは当然ですが、預金口座自体に対して行うものです。しかし振込は他の口座に対して行うものなので、キャッシュカードなしでも行うことができる場合があります。
現金での振込に対応しているATMは、キャッシュカードを挿さなくても「振込」のメニューが選択できます。そして、直接現金をATMに投入して振込が可能です。
◉現金での振込は10万円までです!◉
世間に言われる”振り込め詐欺”の影響から、この方法で直接現金で振込が行えるのは、現在ではどのATMでも10万円までとなっています。
振込金額の限度額は、一度に振込可能な金額の制限額なので、どうしても20万円を振り込みたい場合は2回以上に分けて行えば可能です。
”現金では一度に10万円までしか振り込めない”という制限は、銀行法の改正によるものです。よって、ATMによる例外はありません。
2.発行されているキャッシュカードの種類
キャッシュカードを使った振込の制限は、利用しているカードの種別と、利用するATMによって様々です。
現在、銀行のキャッシュカードには、以下の3種別があります。
①・磁気ストライプのカード
かなり前から発行されているタイプで、表面に金色のICチップの表示がないカードです。キャッシュカードだけに限りませんが、最近では各種のカードでは、表面の左側に金色の四角いマークが付いているものが多くなっています。
これは、単なるマークではなく、その部分に実際にICチップが埋め込まれています。このチップにはカードの外見から分かる情報がそのまま記録されているので、表面を不正に書き換えるようなことをしても、そこから分かってしまいます。
その為、このチップが使われていない磁気ストライプのカードより、防犯性能に優れていると言うことができますね。
銀行のキャッシュカードの歴史は長く、60年以上前から発行されています。発行が始まった当時はこのタイプのカードしかなく、カードの上部に磁気データでそれが書かれており、それをATMで読み込んでいます。
ただし、磁気データは書き換えが不可能という訳でもなく、また、強力な磁気に近付けるとそれが破損してしまうことも無いとは言えない為、最近ではこの磁気データと共に、ICチップにも同様の内容を記録して、より安全性を高めています。
②・ICチップが内蔵されたカード
カードに磁気データに加えてICチップを内蔵することで、従来の磁気データ、または、そちらのどちらかが読み込めれば利用できるというメリットがあります。
ICチップの読み込みに対応していないATMでは、磁気ストライプカードと同じ扱いになります。この場合には、利用したいデータが壊れていると利用することはできません。
現在では、ICチップが内蔵されたカードに対応してるATMがほとんどとなっています。
旧型のATMでこのカードを使う時に、他のATMでは使えるのに、そのATMでは使えない(磁気データが破損している為、ICチップの方を読むATMだけで使っていると、それに気付かないので)といったことが起こる可能性があります。
ICチップ内の情報の書き換えは原則的に不可能なので、磁気ストライプのカードと比較すると、防犯性はかなり高いと言っていいでしょう。最近のキャッシュカードやクレジットカードは、ほとんどがこのタイプです。
③・生体認証対応カード
主に大手都市銀行で発行していますが、磁気データ、ICチップに加えて更に、生体認証情報もカード内に記録しているタイプです。
生体認証情報には、その人の右手の静脈のパターンを利用することが多く、指紋と一緒でこれが同じ人は居ないので、カードの使用時にその右手をスキャンさせることで暗証番号の代わりになります。
ただ、この生体認証で利用する(このカードを使用する場合、原則的に暗証番号の入力がなく、右手のスキャンを行う)ことができるATM自体がまだ一般的とは言えない為、多くの場合は磁気ストライプカードやICチップ内蔵のカードと同様に利用することになります。
◉磁気ストライプのカードでは100万円までです!◉
ATMからキャッシュカードを利用して振込が行える金額は、磁気ストライプカードの場合は1回につき、一律で100万円まで、ICカード内蔵タイプのカードで、そのICチップに対応しているATMを利用すると、200万円までとなっています。生体認証カードの場合でも、ICチップを利用して同じく200万円までです。
ATM自体がICチップに対応していない旧型の場合、どの種別のカードでも100万円までです。
3.残高照会は無料で確認できる?
ATMで預入れや引き出しを行うと、そのATMや曜日、時間帯によっては利用手数料が発生してしまいます。
振込を行う場合には、相手先の口座によって、同じく手数料が掛かることがあります。
これらの手数料は結構馬鹿にならないことも多いので、ATMでそれらを行う際には予め確認しておいた方がいいでしょう。
◉残高照会に限っては無料です!◉
残高照会だけは、どんな状況で行っても必ず無料です。これによって手数料を徴収されることはありません。
一例ですが、最近ではパチンコ店の中に銀行ATMが設置されていることがあります。このATMは引き出し専用で、パチンコ店内専用に開発されたものです。
1日や1ヶ月で利用できる金額が制限されているのが特徴で(※使い過ぎ防止の為です。)ほとんどの銀行のキャッシュカードに対応していますが、どんな状況で利用しても、引き出しには必ず手数料が掛かる仕組みになっています。
そして、残高照会だけを行うことも可能で、その場合に限っては手数料は掛かりません。このような、利用時に必ず手数料が発生するATMでさえ、残高照会だけなら無料なのです。
4.ATMは日本語以外でも利用できる?
大手都市銀行のATMなど、比較的利用者の多いATMでは、操作時に言語を変えることができる場合があります。
その大手都市銀行の「三菱UFJ銀行」、「三井住友銀行」、「みずほ銀行」のATMは、全てATM操作時の言語変更に対応しています。
日本語以外には、英語や中国語、韓国語などが選択でき、変えられる場合には英語は必ず含まれていると考えていいでしょう。
◉日本語以外では行えない操作があります!◉
言語を日本語以外に変更した場合、行えない操作があります。あまり知られていませんが、言語の変更は、ただ表示がその言語になるというだけではないのです。
具体的には振込が行えなくなることがほとんどです。上記の大手都市銀行のATMの中で、言語を英語にして振込が行えるのは「みずほ銀行」のATMだけで、「三菱UFJ銀行」と「三井住友銀行」のATMでは預入れ、引き出し、残高照会だけの利用になります。
・英語を日本語で表記すると?
英語でATMを利用する場合の表示は、以下になります。(※多少違う場合もあります。)
◇預入れ=DEPOSIT
◇引き出し=WITHDRAWAL
◇残高照会=BALANCE INQUIRY
◇振込=TRANSFER
どれもあまり見慣れない言葉だと思うので、下手に英語にしてしまって、操作が分からなくなってしまわないように注意してください。
5.まとめ
銀行ATMから行える主な操作は、預入れや引き出し、残高照会、振込の4つですが、このうち、振込以外は言語を英語に変えてもそのまま行うことができます。
英語で振込を行いたい場合には、大手都市銀行ではみずほ銀行のATMを利用してください!