ろうきんの財形で資産管理するポイント!仕組みと残高照会方法を教えます♪
1.そもそも財形貯蓄って?
2.ろうきん財形貯蓄の特徴
3.ろうきん財形貯蓄の種類
4.ろうきんダイレクトで財形の管理
5.ろうきんダイレクトの残高照会方法
6.テレフォンバンキングで残高照会
7.その他の残高確認方法は?
8.まとめ
「ろうきん」は「労働金庫」の略称です。
預金の受け入れや資金の移動、貸出手形の発行などを行う金融機関の一つです。利用している方も多いですよね!
「労働組合」や「生活協同組合」などが会員となって、会員が出資を行いサービスを提供する非営利組織です。この点が一般の銀行とは異なる点です。
「ろうきん」は営利目的としての運営をしていないので、利益は会員に直接奉仕するという形をとっています。
北海道から沖縄まで、各々の地域の名称がついた労働金庫があります。
ろうきんの中でも、「財形貯蓄」に焦点を絞って、使い方と残高照会方法を解説します!
1.そもそも財形貯蓄って?
財形貯蓄と言ってもあまり聞き馴染みがないかもしれません!
正式名称は「勤労者財産形成貯蓄制度」という長い名前がつきます。昭和46年にできた法律をもとに、勤労者の貯蓄や持ち家取得の促進を目的として作られました。
働く人が事業主の協力を得て、賃金から一定の金額を天引きして行う貯蓄の形です。もっと略して「財形」とも言われています。
財形の所管官庁は厚生労働省です。財形を取り扱っているのはろうきんだけではありません。
都市銀行を始め信用銀行や証券会社、生命保険会社、郵便貯金なども財形を取り扱っています。扱う金融機関によって財形貯蓄の種類も様々です。
2.ろうきん財形貯蓄の特徴
給与天引きで積み立てることができるので、計画的な貯蓄に向いているのが財形貯蓄です。ただし勤務先によっては利用できない場合があるので注意してください。
ろうきんが扱う財形貯蓄の主なメリットは三つあります。
まず最大のポイントが、財形貯蓄の種類によって利息に税金がかからない非課税扱いということです。
貯蓄残高550万円までが対象です。手続きがすべて職場で行うことができるというのも大きな特徴です。
一般的にローンを組む場合は、会社に申請して用意してもらう書類と、自分で役所に出向いて用意する書類、さらに借り入れる先の銀行に必要な提出書類などを各々から手配しなくてはいけません。
その点ろうきんは窓口が勤める会社一つになるので、必要となる書類のほとんど全てを一本化することができます。
本来自分で用意しなくてはいけない書類も会社で代行して手配してくれることも多く、契約までがとてもスムーズでわかりやすいのが特徴です。
以上のようなことから、たくさんの働く人たちがろうきんの財形を選択しています。ろうきんの財形貯蓄の契約件数は300万件近くあり、金融機関の中でもずば抜けて多い利用者数となっています。
3.ろうきん財形貯蓄の種類
ろうきんで扱っている財形貯蓄の種類は、主に3種類となっています!
①・『一般財形』
使用目的が特に定められていない一般的な財形の種類です。いつでも自由に引き出すことが可能なので、いざという時にとても安心です。
ただし積立開始から1年以内に解約することはできません。また勤める企業によっては引き出し時期に制限が設けられている場合があります。
利用できる条件は、財形制度導入企業に勤めている全ての人です。毎月の給与やボーナスなどの一時金から天引きによって預かり入れが行われます。
積立期間は3年以上。ただし一般の預貯金と同じように、利子所得に20.315%が課税され、非課税の対象ではありません。
②・『財形住宅』
マイホームの購入やリフォーム資金を目的とした財形です。一般的な住宅ローンと同じような感覚です。
財形住宅制度導入企業に勤めていて、満55歳未満の人であれば加入することができます。(契約時点で55歳未満であればOKです!)
ただしその他の財形との併用はできません。一人一つの契約という定めが設けられています。
預かり入れ方法は、毎月の給与とボーナスからの天引きです。積立期間は5年以上。要件を満たしている住宅やリフォーム費用に充てるために払い出す場合は、貯蓄残高550万円まで非課税となっています。
引き出しの要件としては、新築の購入、一戸建てやマンションなどの中古住宅の購入、工事費が75万円を超える増改築、建て替えや買い替えなどが対象です。
その他にも要件に当てはまるものがいくつかあるので、詳しくはろうきん取り扱い店舗で問い合わせを行ってください。
③・『財形年金』
セカンドライフに備えた資金づくりにぴったりの財形です。満55歳未満の財形年金制度導入企業に勤めている人が対象です。こちらも他の財形との併用はできません。
預かり入れ方法は、毎月の給与とボーナスからの天引きです。積立期間は5年以上。積立期間中や受け取り期間中とも、貯蓄残高550万円までが非課税となります。
ただし年金受取開始日までに、積立終了日から6か月以上5年以内の据置期間が必要になります。
支払周期によっては据え置きの期間が変わるので、こちらも詳しくは労金に確認を行ってください。
受け取り期間は満60歳以降に5年以上20年以内になります。受け取りのサイクルは自由に選べることができ、毎月から2ヵ月ごと3ヵ月ごと、長くて1年ごとというサイクルで受け取ることができます。
4.ろうきんダイレクトで財形の管理
ろうきんではインターネットバンキング、モバイルバンキングで財形の管理を行うことができます。
一般財形・財形住宅・財形年金の残高照会もこちらで簡単に行うことができます。
また、一般財形の支払いや支払資産をシュミレーションすることもできます。ただし勤め先によっては利用できない会社もあります。
ろうきんダイレクトを利用するには別途申し込みが必要です。利用にあたっての手数料はかかりません。(ただしインターネットバンキングなどを使った振込などには手数料がかかります。)
申し込み方法はネットで行うことができます。ろうきんに総合口座を持っていて、キャッシュカードが発行されていれば、ろうきんダイレクトのトップページから申し込み画面に進むことができます。
一人一契約で日本国内に住んでいる人が条件です。もしろうきんに総合口座がなければ、最寄りのろうきんで口座開設と同時にろうきんダイレクトを申し込むことも可能です。
5.ろうきんダイレクトの残高照会方法
「ろうきんダイレクト」では、普通預金だけではなく財形貯蓄預金やカードローン口座の残高を確認することができます。
それ以外にも普通預金・財形・カードローンの入出金明細も確認できます。
リアルタイム明細照会では、最大3か月分を閲覧することができ、明細保管サービスでは最大15か月分の出入金明細を確認できます。
明細保管サービスは「各種お申込・変更手続き」から申し込みをします。
口座照会では、普通預金・財形貯蓄以外の口座の契約内容や残高を確認することができます。残高一覧照会では、利用口座全ての残高が一覧形式で出てきます。
6.テレフォンバンキングで残高照会
インターネットだけではなく、テレフォンバンキングでも残高を照会することができます。
カードローンを含む預金口座の残高照会が可能ですし、もちろん財形貯蓄預金も含まれます。
最新10件以内の入金明細を確認することもできます。
テレフォンバンキングでの残高照会サービスは、全て自動音声応答で行われます。音声ガイダンスに沿って数字を押して、照会アナウンスに進んでいきます。
暗証番号の入力が必要ですが、残高照会だけの場合は第2暗証番号までの入力が必要ないので、比較的スムーズに時間をかけずに調べることができます。
7.その他の残高確認方法は?
これまで通り書面で通知書を受け取ることも可能です。財形貯蓄に関する通知の内容は、年金額のお知らせ・新規契約のお礼・利息計算書・残高のお知らせなどがあります。
ただし「Webお知らせサービス」に申し込んだ時点で、書面での発行はストップされます。
ろうきんの財形貯蓄は、普通預金のキャッシュカードやマイプランカードでATMを利用して引き出すことができます。
提携している郵便局や銀行、コンビニなどでも引き出しが可能です。一般的には利用手数料がかかりますが、1ヶ月に10回までは利用手数料がキャッシュバックされるというようなサービスも用意されています。
特に便利なのはセブン銀行です。全国のセブンイレブンやイトーヨーカドーの中にあるATMで、引き出しはもちろんそれに伴う残高を照会することもできます。
しかも土日祝日関わらず夜19時までは利用手数料がかかりません。さらに残高照会だけであれば24時間いつでも手数料は無料です。
8.まとめ
ろうきんで扱われている財形貯蓄についてご紹介しました!
基本的な流れは一般的な銀行の積立貯金やローンと変わりはありませんが、強制的に給料から天引きされるというシステムで、向いている人にはとてもおすすめの資産管理方法かと思います。
インターネットバンキングも充実しているので、残高照会をしやすいのが特徴です。
是非自分が勤めている会社が、ろうきん財形に適用されているのか確認してみるのも良いでしょう。