SuicaとPASMOはどっちがお得?徹底比較した結果!
1.SuicaとPASMOの発行会社
2.定期券の発行エリアが違う
3.ポイントの貯め方が違う
4.PASMOには防犯メール配信サービスがある
5.モバイルSuicaとは?
6.オートチャージの金額が違う
7.クレジットカードの提携会社が違う
8.払戻手数料が違う
9.紛失した時の比較
10.まとめ
SuicaとPASMOは、関東で利用されているIC交通系カードです。
小銭の必要がなく、切符を買わずにスムーズに移動できるので、外出する機会が多い人は、どちらかのサービスを利用していますよね!
これから交通系ICカードを持とうと思っている。
どちらか一方のカードを買うことで迷っている。
・・という人も多いかと思います。
『Suica vs PASMO』どちらが本当にお得なのか?徹底解説します!
1.SuicaとPASMOの発行会社
SuicaとPASMOはそもそも発行会社が違います。
Suicaは、JR東日本が発行するカード。PASMOは東京メトロを始めとする鉄道事業11社と、バス事業19社が発行しているカードです。
SuicaもPASMOも相互利用が可能で、基本的にどちらのカードの区間でも乗り入れができます。
PASMOを持っていればJRの鉄道に乗車できて、Suicaを持っていれば東京メトロの各線やバスでも乗車できます。
2.定期券の発行エリアが違う
SuicaとPASMOは、どちらの区間でも乗車ができますが、定期券の対応路線が違います。
・Suica: JR東日本の路線の定期券のみに対応しています。
・PASMO: 私鉄各社の路線の定期券のみに対応しています。
自分が通勤・通学等の為に定期が必要な場合、その路線の鉄道会社が発行している方を選んだ方が良いでしょう。
3.ポイントの貯め方が違う
SuicaとPASMOには、どちらもポイント制度があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
◉Suicaポイントクラブ◉
Suicaポイントクラブは、Suicaを電子マネーとして買い物をする場合にポイントが付与されるシステムです。
加盟店ごとにポイント還元率が違うのですが、「100円=1ポイント」「200円=1ポイント」の2タイプがあり、「1ポイント=1円」に相当します。
Suicaポイントの場合、提携ショップで買い物をした場合のみポイントが付与されるもので、乗車によるポイントはありません。
貯まったポイントを使用できるのは、JR駅内のショップ、駅ビル、駅中の自販機や提携コンビニ・スーパーなどです。
Suicaポイントクラブの会員にれるのは、モバイルSuicaのユーザー或いは提携クレジットカードのユーザーのみになります。誰でもポイント会員になれる訳ではないのです。
◉PASMOポイント◉
PASMOには単体でSuicaの様なポイントの会員システムはありません。クレジットカードを利用することでポイントが貯められる様になっています。
つまり、PASMOでポイントを貯めようと思ったら「To Me Card」というクレジット一体型のPASOMOを作成する必要があるのです。クレジットカードの種類は主に以下の4つがあります。
「To Me CARD PASMO」
一般向け、年会費は無料
「To Me CARD PASMO PRIME」
年会費2000円(初年度無料)
「ANA To Me CARD PASMO JCB」
年会費2000円(初年度無料)
「To Me CARD PASMO ゴールド」
年会費10000円
上記のカードを作成した上で、「メトロポイントPlus」に登録する必要があります。カードの種類により、ポイントの付与率は違います。
PASMOの特徴としては、乗車ポイントがあるという点です。上記のクレジットカード一体型の場合、東京メトロに乗車すると以下のポイントが貯まります。
平日の場合、2ポイント~20ポイント(1回あたり)土日祝日の場合は、6ポイント~40ポイント(1回あたり)となっています。
こちらも「To Me Card」の種類により付与されるポイントが違ってきます。PASMOを電子マネーとして買い物をする場合、自販機では「100円=1ポイント」、ショップでは「200円=1ポイント」付与されます。
また、東京都交通局では「ToKoPo」というポイントサービスがあります。
こちらは記名式PASMOを利用して都営の交通機関に乗車すると、ポイントが付与されるシステムです。貯まったポイントはPASMOにチャージができます。(10ポイント単位)
4.PASMOには防犯メール配信サービスがある
PASMOには防犯メールの配信サービスがあります。
これは、子供が駅の自動改札機を通過すると「○○駅に入場しました」というメールが配信されるサービスです。
これは東急電鉄と小田急電鉄で導入されていて、「小児用PASMO」「記名式PASMO」「PASMO定期券」を持っている人が対象です。
子供が通学や習い事などで私鉄の電車に乗る機会が多い場合には、PASMOを持っていた方が安心です。
5.モバイルSuicaとは?
Suicaには「モバイルSuica」といスマホ対応のサービスがあります。
交通系ICカードの中でも現在モバイル対応をしているのはSuicaだけで、カードがなくても電車やバスに乗れることで大変便利で人気があります。
おサイフケータイ付きならば、ガラケーやアンドロイドでも利用可能です。iPhone7以降ならば、Apple Payとして利用可能です。
PASMOは現在のところモバイル対応していません。携帯電話を改札にかざして入場することはできないのです。
手持ちのカードを1枚でも減らしたいと思う人は、Suicaの方がおすすめです。
6.オートチャージの金額が違う
SuicaもPASMOもチャージをして使用するカードです。
どちらにもオートチャージ機能があり、どちらの路線のエリアでもチャージ可能ですが、それぞれのチャージ金額が違います。
◉Suicaの場合◉
初期設定では、残金が1000円以下になると、指定のクレジットカードから3000円がオートチャージされます。
残金の設定やチャージ金額は、1000円~10000円の間で1000円単位で変更可能です。また、1日のチャージ上限金額は20000円までとなります。オートチャージにはSuica付きビューカードが必要になります。
◉PASMOの場合◉
初期設定では、残金が2000円以下になると、指定のクレジットカードから3000円がオートチャージされます。
残金の設定はチャージ金額は、1000~10000円の間で1000円単位で変更可能です。なお、1日のチャージ上限金額は50000円までとなります。指定のクレジットカードと、オートチャージサービス機能付きPASMOが必要です。
SuicaもPASMOも、自動改札機で入場した時にオートチャージが行われます。ショッピングで残高が設定金額より下回ってもオートチャージの対象にはなりません。
7.クレジットカードの提携会社が違う
SuicaとPASMOにはクレジットカード一体型がありますが、それぞれの提携会社に違いがあります。
◉Suicaの場合◉
「Suica付きビューカード」の提携カード会社には以下があります。
・ルミネカード
・JALカード
・ビックカメラSuicaカード
・アトレクラブビューSuicaカード等、
Suicaはショッピング系のクレジットカードが多いのが特徴です。
◉PASMOの場合◉
PASMO付きクレジットカードには以下の種類があります。
・PastownカードJCB
・東急ポイントカードTOP&PASMO
・京成カード
・小田急ポイントカード
PASMOでは、交通事業系のカードが多くなります。
通常ショッピングをする事が多区、電車やバスに乗る機会が少ない人はSuicaで、常に移動手段で電車やバスを利用する人はPASMOを持っていると、ポイントが貯まり易くなります。
8.払戻手数料が違う
電子マネーとして入金したものの、やっぱり現金い払い戻したいと思うこともあります。その様な時にも違いがあります。
Suica:「払い戻し手数料がかかる」
PASMO:「払い戻し手数料が0円」
例えば出張などで一時的にその地域に滞在して交通機関を利用して、使い切らずに撤収する場合には、PASMOの方が便利ということになります。
9.紛失した時の比較
電子マネーカードをうっかりなくしてしまった、ということもあります。その時の対応の違いは以下の通りです。
◉Suicaの場合◉
紛失や破損の場合、無料で交換してくれて、残金や定期の期間も移行してくれます。
◉PASMOの場合◉
再発行はしてくれますが、デポジット500円が再度かかり、更に手数料が510円追加されます。
10.まとめ
上記の様に、『Suica vs PASMO』では様々な特徴の違いがあることが分かります。
基本的に移動する場合にはどちらでも良いのですが、クレジットカードとして利用する場合にはポイントが変わってきます。
自分が利用するのはどの路線やショッピングなのかを考えて選ぶ様にしましょう。