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クレジットカード決済でサインレスが使える条件は?パターンを知っておこう!




クレジットカード決済でサインレスが使える条件は?パターンを知っておこう!

1.クレジットカードのサインレスとは?
2.クレジットカードサインレスの流れ
3.サインレスのお店、そうではないお店の違いは?
4.その他「サインレス」のパターンは?
5.「Apple Pay」の場合は?
6.まとめ

クレジットカード保有者の比率は年々増えています!

「電子マネー」や「スマホ決済」も普及しているので、現金を持ち歩く機会も少なくなってきました。

ところでクレジットカード決済をした時、サインを求められるお店とサインが必要ないお店があることに疑問を持ったことはないでしょうか?

「金額が少ない時はサインがいらない?」と考えたくなりますが、実はそうとは限らないのです。

クレジットカード決済時のサインレス」はどんな時に選べるのでしょうか?




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1.クレジットカードのサインレスとは?

コードレスやシュガーレスなど、英語の「レス」には、「~ない」という意味があります。

言葉の後に「レス」をつけることによって、そのもの自体や行為がないこと、意味をなさないことを表します。

クレジットカードの場合。「サインレス」とは、サインをする必要がないという意味になりますね!

お店で買い物をして、署名も暗証番号の入力も求められなかった時に、「サインいいんですか?」と聞くと「サインレスなので大丈夫です。」と店員さんに言われることがあります。

これは、そのお店での決済に関して一定の基準を満たしていれば、クレジットカード決済でもサインの必要がないということを意味しています。

そもそもクレジットカード決済をした時に、どうしてサインが必要なのでしょうか?

それには二つの理由があります。

一つ目はそのカードが間違いなく本人が所有するカードであるという確認を行うためです。たまにカードの裏に本人の名前が記されていないと、その場で記入を求められることがありますね。

それはクレジットカードの裏に書かれたサインと、伝票に書いたサイトが一致するのをお店側が確認するためです。サインにはカードの悪用を防ぐ目的があります。

厳密に言うと、たとえ家族であっても本人以外のカードを使用して決済を行うことはできません。名義人のサインを家族が勝手に書くことは違反行為になるのです。

家族が使用する場合は、別途家族カードを発行する必要がありますし、そもそもカードの所持条件に満たない18歳以下の人は、お会計でクレジットカード決済を行うこと自体ができないのです。

もう一つの理由は、クレジットカードがそもそも「ツケ払い」であるということにあります。

「ツケ」とも「売掛金(掛け売り)」とも言いますが、先に商品やサービスを受け取って、後からお金を払うというシステムがクレジットカードの役割です。

これは、間違いなく後日決められた金額をお支払いしますよ!という契約でもありますし、サインをする時は、伝票に書かれた数字に間違いがないことを確認・承認する作業でもあるのです。




2.クレジットカードサインレスの流れ

最近になってアメリカの大手クレジットカード会社3社が、「クレジットカード決済のサインレスを標準化する」という方針を発表しました。

世の中全体がサインレスの方向に向かっています。これはよりスピーディーにお買い物を済ませたいという世の中の流れでもありますが、防犯上の大きな目的も果たしています。

最近のほとんどのクレジットカードには「ICチップ」といって、金色の小さな四角いチップがカードに埋め込まれています。この中には顧客情報が集約されていて、従来のクレジットカードより「スキミング」などによる情報の抜き取りが難しいカードになっています。

またICチップが搭載されていることによって、レジではサインではなく4桁の暗証番号を入力することでサインと同等の条件を果たす役割を持っています。

暗証番号は本人にしかわかりません。しかしサインの場合は、カードの裏面に書かれている筆跡を真似てサインをすれば悪用してもバレることは少ないという盲点がありました。

より高度なセキュリティとお会計の簡素化・シンプルな運用を目指して、これからもクレジットカードサインレス化はどんどん進んでいきます!

近い将来、全てのクレジットカードにICチップを搭載することを、カード会社全体で目指しています。現在ICチップが搭載されていないカードを持っている人でも、次回のカードの更新の時にICチップ搭載のカードが届く可能性が高いと言えます。




3.サインレスのお店、そうではないお店の違いは?

現状では、まだまだクレジットカード決済の時に「サイン」を求められるお店は多い印象です。

一方で「コンビニエンスストア」や「食品を扱うお店」など、暗証番号すら求められないお店も存在します。この違いは一体何なのでしょうか?

クレジットカード会社において、この業種のお店はサイン不要ですというような決まりは設けられていません。

実は、お店でのオペレーションを考慮してサインレスにするかどうかは、店側が決めることができるのです。

一人一人のお客さんにサインをもらっていたらレジが回りません!と思う業態のお店は、加盟するクレジットカード会社と相談の上、条件次第ではサインレスの方法を取ることが可能なのです。

レジの回転が速いお店にサインレスの場合が多いのはそのためです。比較的少額なお会計に多いのも特徴ですね。

基本的にはサインレスのスタイルをとっているお店でも、そのお店ごとで金額のボーダーラインを決めていて、例えばコンビニエンスストアでもお会計のトータルが1万円以上の時はサインを求められる時があります。

同じデパートでも1階より上の階はサインを求められ、デパ地下はサインレスのことがほとんどです。しかしデパ地下でも、お中元やお歳暮で3万円以上の買い物をした時にはしっかりとサインを求められます。

さらに、たとえ少額でも分割払いやリボ払い、ボーナス払いの時はサインが必要です。一括払い以外は約束を交わし合う期限が長くなるので、その分厳格な対応を求められます。




4.その他「サインレス」のパターンは?

クレジットカードを使っているのに、サインを求められないケースは他にもあります!

使うクレジットカードにICチップが搭載されていれば、暗証番号入力をすることを優先されるのでサインは不要になります。

ちょっと余談ですが、暗証番号を忘れてしまったり、なんとなく他のお客さんから暗証番号を見られるような環境で嫌だなと思った時は、「サインでお願いします」と店側に申し出ることも可能です。

これはクレジットカードを利用する客側に選ぶ権利があるので、店側が拒否することはできません。あえてサインレスを拒むことができるということも念頭に入れておいてください。

またICチップが搭載されているカードでも、ICチップ対応の機械を設置してないお店では、従来通りサインを要求されることがあります。

この場合、いくら客側がサインをすることを拒んでも致し方ないことなので、どうしても嫌なのであれば別のお店で買い物するようにしましょう。

場合によっては暗証番号の入力とサインを両方要求される場合があります。

これには基本的に店側の認識不足の場合もあるのですが、例えば「銀聯カード」など一部のカードの運用方法としては慣例として行われていることがあるので、二重セキュリティと受け止めてお店側のやり方にお任せするのが無難です。

それでは、通販などを利用してクレジットカードのインターネット決済をする時はどうでしょうか?

当然サインのやり取りをし合う場面にはならないですし、暗証番号の入力を求められることもありません。(逆に求められるサイトがあれば要注意です!)

この場合は、通販会社と利用者との間にクレジットカード会社が入って必要な決済が行われるので、本人確認の必要が省略されるのです。(ただしセキュリティコードを入力することで、ある程度の防犯目的にはなっています。)

万が一盗難などの被害にあったり、情報が漏れたカードを第三者が悪用しようとした場合も、利用者やクレジットカード会社が異変を察知した時点でカードの停止処置がなされます。そして通販会社との買い物取引も白紙になるという体制がとられています。




5.「Apple Pay」の場合は?

最近はスマホにあらゆるカードの機能を搭載することができるようになってきました。

特に進化してるのは「Apple Pay(アップルペイ)」です。アップル社の端末に「Suica」機能を搭載できるようになったことでも話題になりましたね!

「Apple Pay」にはクレジットカード情報を登録することもできます。ところで、この登録したクレジットカード情報でお買い物した場合、サインは必要なのでしょうか?

そもそも「Apple Pay」の支払い方法は、お店にある読み取り機械にスマホをかざして決済を行います。

クレジットカードリーダーにカードを差し込むわけではないので、当然ICチップの情報を読み取ることはできません。

つまり、厳密に言うと「Apple Pay」にクレジット情報を登録しても、お店でクレジットカード決済を行なっているわけではないのです。

「Apple Pay」にチャージしたお金をお店で利用しているだけなので、受け入れるお店側としては電子マネーで支払いをしてもらったことになります。そういった理由から、サインは必要ないのです。

「Apple Pay」にチャージするためのお金を、登録したクレジットカード会社から引き落とすという流れになっているので、正確にはワンクッション置かれているのですが、使う方としてはスマホでクレジットカード決済したという感覚になってしまうかもしれません。

6.まとめ

クレジットカードの「サインレス」について詳しくご紹介しました!

近い将来、もしかしたらスマホそのものにクレジット機能が備わる時代が来るのかもしれません。

その時にはサインレスでも暗証番号でもなく、指紋や顔認証など様々なセキュリティが導入されていくのかもしれませんね!

参照元:Apple Pay – Apple(日本)
参照元:アメックス、全世界でサイン不要に 支払い素早く :日本経済新聞